以上の設定ができていれば、現地の空港に降り立ったときから、連携しているキャリアの電波をとらえてデータ通信が可能になる。この状態から標準ブラウザを使って任意のWebページにアクセスすると、強制的にGIG Skyの料金プラン選択専用ページを表示する。このページでは、その国で使えるキャリアの名称と選べる料金プランが確認できる。
ほとんどの場合、無料の有効1日間10Mバイト、有料の有効7日間、14日間、30日間の各プランを用意している。価格と利用できるデータ容量は国によって異なるが、今回の評価作業で訪れた英国(キャリアは3)では、以下のプランを用意している。
有効期間 | データ容量 | 金額 |
---|---|---|
7日間 | 250Mバイト | 3000円 |
14日間 | 500Mバイト | 4200円 |
30日間 | 1000Mバイト | 6000円 |
現地で購入できるプリペイドSIMのプランを考えると(容量に対して料金がほぼ倍)高いので、どれを選ぶか悩む。かといって、現地でプリペイドSIMを購入するまでのつなぎで無料プランを使うと思っても、10Mバイトでは、さすがに足りない(GIG Skyも無料プランは現地でのデータ通信速度を確認するためのものと説明している)。
現地でプリペイドSIMを調達できるが不透明で、かつ、確実に調達できる見込みが立たないとき、GIG SkyのSIMは便利だ。日本のキャリアが提供する国際ローミングよりは安く、プリペイドSIMを購入するより確実で設定も支払いも追加購入も簡単だ。SIMの有効期間も無制限なので、久しぶりの海外旅行でも問題なく使える。支払いには日本発行のクレジットカード以外に、PayPalも利用できる。
ただし、現地でプリペイドSIMを購入するまでのつなぎとして使う場合は、容量と料金が微妙すぎる。1日間1000円程度のプランがあると、そういう利用にも適しているが、「それをしたら、GIG Skyの存在意義はないよね」という意見は至極ごもっともであるなあ、とは思っていたりする。
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