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» 2014年04月11日 12時00分 UPDATE

石川温のスマホ業界新聞:VoLTE時代を先取りした料金が早くも改定へ━━ソフトバンク新料金にワイモバイルはどう対抗するのか (1/2)

4月21日から提供予定の料金プランを改定すると発表したソフトバンク。同グループのヤフー「Y!mobile」とどうすみ分けを行っていくのだろうか。

[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 4月1日、ソフトバンクモバイルが4月21日から開始予定の料金プランを改定すると発表した。KDDI「週刊スマホをつくる」、NTTドコモ「dtabel4.1」に続く、ソフトバンクの「エイプリールフールネタか」と沸き立ったが、その後、ページが削除されないところを見ると、どうやら本当らしい。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年4月5日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


 改定プランでは、定額となる音声通話がSパックでは3分/50回が5分/50回に、M・Lパックでは5分/1000回が10分/1000回に改められている。「5分では短すぎるのではないか」という批判に対し、孫社長は「5分経ったら切ればいい」とキャリアの社長として身も蓋もないことをいって物議を醸していたが、結局はウィルコムと同じ10分という設定になった。

 また、定額対象を経過した時の通話料金設定も30秒30円という割高な設定から、30秒20円という従来通りの値付けとなった。

 ソフトバンク携帯電話宛の国内音声通話も午前1時から午後9時まで無料というホワイトプランの設定が引き継がれた。

 発表当初、「高い」と非難が集中し、「契約しない方がマシ」と散々酷評された「VoLTE時代を先取りした音声定額プラン」であったが、ユーザーの声をいち早く先取りして改定となり、選択肢に入れてもいいプランに生まれ変わった(速度制限があって15GBも使い切れるのか、超過分の速度を落とすためにもオプション料金が必要なのかというツッコミどころはまだ残っているが)。

 きっと、今度、孫社長が公の場に出てくる際には「ユーザーの声に耳を傾けて、改定した」とドヤ顔で語ってくるのだろう。

 過去のメルマガで書いたとおり、今回の革新的な料金プランは他社に先駆けて早めに発表することで、世間の反応を見て、本命どころを探るという「アドバルーン」的な戦略だった可能性が高い。

 ただ、今回の改定プランを見た業界関係者は「単なる消費増税に乗じた値上げに過ぎない」と一蹴した。結局は基本料金の980円を税抜きにして、値上げしたかったのではないかという見立てだ。

 実際、ソフトバンクは、グループ内にすでに音声定額を手がけるウィルコムやイー・アクセスがあるため、ユーザーがどれくらい音声通話を使い、定額導入によって減収がどれくらいになるのか、というデータも持っているはずだ。しかも、すでにソフトバンク、ウィルコム、イー・アクセスとの通話定額サービスは提供済みであり、あとはNTTドコモ、KDDI、固定宛の影響を加味すればいいだけのはずだ。それらを天秤にかけて「収益的にも問題ない」と判断したのだろう。

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