2015 CESでは目立った新製品を発表しなかったSamsung Electronics(以下、Samsung)だが、展示ブースには「GALAXY S」シリーズに並ぶ旗艦製品となる「GALAXY A」シリーズが並んだ。合わせて、スマートフォンを使った家電の操作や、スマートウォッチによる自動車操作のデモも行われた。
Samsungのスマートフォンはフラッグシップの「GALAXY S」シリーズ、ペン付きファブレットの「GALAXY Note」シリーズのほかに、ミドルレンジやエントリー向け製品も多数販売されている。2015年はそれらの製品を統合し、新しいラインアップのグローバル展開を始めている。その先陣を切るのが、同社ブースに展示されていた「GALAY A5」と「GALAXY A3」だ。この2つの「GALAXY A」シリーズはそれぞれモデル名の数字が性能の高低を表している。どちらもプロセッサにはクアルコムの「Snapdragon 410」(クアッドコア/1.2GHz)を搭載して価格を抑えているが、金属ボディを採用したことでプレミアム感を演出している。カメラ面では、セルフィー機能を強化したことも大きな特徴だ。
GALAXY A5は720x1280ピクセル表示の5型ディスプレイを、GALAXY A3は540x960ピクセル表示の4.5型ディスプレイをそれぞれ搭載する。メインカメラはそれぞれ有効約1300万画素、800万画素とハイエンドモデルクラスのものを採用。インカメラはどちらも500万画素で、自分撮りのセルフィーも高画質で撮影できる。カメラアプリもセルフィーを強化しており、手のひらをカメラに向けるとセルフタイマーが起動、顔の美白化のほか、輪郭を細くしたり、目の大きさを大きくしたりできる美顔調整が可能だ。
フラッグシップモデルという扱いで展示されていたのが「GALAXY Note 4」「GALAXY Note Edge」の両モデル。2014年のハイエンドモデル「GALAXY S5」の展示はなかったが、これは北米でも大画面モデルが好まれていることと、最新のGALXY NoteがGALAXY S5にならぶハイスペックな端末であることからこの2製品に絞った展示となったようだ。来場者の多くが付属のスタイラスペン「Sペン」を使った手書きを試すなど、5.5型を超える大画面を手帳のように利用する姿が目立っていた。
GALAXY Note 4は北米の大手通信事業者全社が扱っており、Verizon、AT&T、Sprint、T-Mobile向けそれぞれの製品がブースごとに展示されていた。通信方式を除く基本的なスペックは同等だが、プリインストールアプリや設定画面などに細かい差異がある。またGALAXY Note Edgeは、北米で提供されている側面のEdge Display用のカスタマイズパネルのデモも行われており、CNNのニュース配信やSamsungが提供するストリーミング音楽配信サービス「Milk Music」のパネルを試すことができた。
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