ドコモ、“直近3日間で1Gバイトの速度制限”を撤廃――他キャリアのルールは?

» 2015年01月08日 17時43分 公開
[田中聡,ITmedia]

 NTTドコモは2014年12月22日から、Xi端末にて直近3日間で1Gバイト以上連続して通信した際に、翌日に速度制限をかける場合があるルールを撤廃した。Xi契約であればデバイスの種類は問わず、スマートフォン、タブレット、モバイルWi-Fiルーターのいずれも対象となる。

 通信キャリア各社は、通信の公平性を確保するために、「直近3日間で1Gバイト以上」などの条件を超えた通信を連続して行ったユーザーに対して、場合によって通信速度を制限している。毎月利用できる通信容量とは別のルールになるので、例えば月7Gバイトのプランを契約していても、3日で1Gバイト以上通信をすると、その翌日は低速での通信を強いられる。

 ドコモはこのルールを撤廃した理由を「LTEのエリア拡充が着実に進み、3日間で1Gバイト以上通信をしても、お客様にご迷惑をかけないよう環境が整備されたため」と説明している。

 なお、Xi契約のSIMカードをFOMA端末で使った場合、直近3日間で約300万パケット(約366Mバイト)以上連続して通信をすると、速度制限をかける場合がある。これは従来から課しているFOMAのルールと変わらない。また、ドコモは「一定時間内または1接続で大量のデータ通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがある」としている。

他キャリアのルールは?

 KDDIは、4G LTE/WiMAX 2+/3G通信において、直近3日間に1Gバイト以上通信をすると、その翌日は終日速度を制限する場合がある。

 ソフトバンクモバイルは、LTE/AXGPにおいて、直近3日間に1Gバイト以上通信をすると、翌日の6時から24時間、速度を制限する場合がある。なお、「スマ放題」でデータ定額・大容量(15)、(20)、(30)のいずれかを選択している場合は、制限される条件は「直近3日間で2Gバイト以上」となる。3Gは機種やプランによって制限の条件が異なる。

 ワイモバイルは、直近3日間に1Gバイト以上通信をすると、翌日6時から24時間、速度を制限する場合がある(PHS通信は対象外)。

 3社とも、現時点で上記のルールを変更する予定はないとのこと。また、制限時の速度は公表していない。

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