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» 2015年05月01日 12時38分 UPDATE

アプリのSDKも公開予定:初代より軽くなって認識精度も向上――ログバーが「Ring ZERO」を発売

ログバーが、指輪型のウェアラブルデバイス「Ring ZERO」を発売。素材を樹脂にしたことで、初代Ringよりも電波感度と認識精度が向上。アプリのSDKもまもなく公開する予定で、ハードとアプリの両面でユーザー層の広がりを目指す。

[田中聡,ITmedia]

 ログバーは4月30日、指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」の最新モデル「Ring ZERO」を発売した。Amazon.co.jpや量販店で購入できる。価格は1万6900円(税込)だが、Kickstarterで出資をした人には無料で贈呈する。カラーはシャイニーホワイトとマットブラックの2色。

photo 「Ring ZERO」
photo パッケージと付属品
photo 人さし指に装着して使う

 Ringは、装着した指をジェスチャーさせることで、スマートフォンのアプリを介して、音楽再生やカメラのシャッターなど、さまざまな操作ができるデバイス。家電を操作できる赤外線リモコン「iRemocon」にも対応予定で、Ring ZEROとBluetooth接続したスマホからiRemoconを経由して、テレビや照明をオン/オフするといった操作が可能だ。

 ジェスチャーは「Ring」アプリに登録でき、例えば「△」と描いたら音楽操作を開始、「V」と描いたらテレビの電源を消す、といったことができる。Ring ZEROでは、スマートフォンがスリープした状態でも操作ができる。例えばiPhoneをポケット入れたままでも、ジェスチャーをするだけで音楽再生をスタートしたりできる。

photo 「iRemocon」や「Smart Things」(日本未発売)などのハブを経由して、Ring ZEROからテレビや照明などの家電を操作できる。
photophotophoto Ring ZEROの発売に伴い、ジェスチャーの登録や各種操作ができる「Ring」アプリのiOS版をバージョンアップ。Androidアプリは5月下旬にバージョンアップする予定で、現在はRing ZEROの操作はできない。

 素材を初代Ringの金属から樹脂に変更することで、重さが4分の1ほどに軽くなったほか、電波を遮断するという金属の問題点が解消され、電波感度が向上。Ringとスマホが15メートル離れていても操作が可能だという。さらに、新ジェスチャー認識エンジン「Maestro」により、初代よりも認識精度が300%向上し、よりスピーディに反応するようになった。ジェスチャーは、Ring ZEROのセンサー部分をタッチしながら素早く指を動かせばよい。

photo Ring ZERO(左)と初代Ring(右)

 ログバーの吉田卓郎CEOによると、名称を「ZERO」としたのは「ここから(ゼロから)もう一度スタートしたい」という思いを込めたため。「第1世代のRingは100%満足いただけなかった部分が多かったので、仕切り直しをしました」(吉田氏)。認識精度についても初代はなかなか認識せずイライラすることもあったが、今回は「1〜2分練習してもらえれば、たいていスムーズに認識できるようになります」と自信を見せる。

photo ログバーの吉田氏

 指の太さに合わせてS、M、Lという3種類のサイズを用意。内径/重量はSが19ミリ/4.6グラム、Mが20.6ミリ/5グラム、Lが22.2ミリ/5.4グラム(ちなみに初代Ringは20グラム)。その日の体調によって指の太さが変わることに配慮して、4種類の調整器具を付属した。

 Ring ZEROはスマートフォンとのBluetooth接続が続いているので、バッテリーの持ちが気になるところだが、吉田氏によると、常時使用できるアクティブモード時で約12時間、エコモード時では3日間持つとのこと。エコモード時には、タッチセンサーを約2秒間押して電源を入れ直す必要がある。充電は付属の卓上ホルダにRing ZEROをセットして行い、2時間でフル充電ができる。

photophoto 卓上ホルダもRing ZEROのカラー別に用意。ホルダのMicro USB端子から給電する

 ログバーはRing ZEROに対応したアプリのSDKを2015年夏に公開する予定。現在、Ring ZEROのジェスチャー操作で利用できるアプリはRingアプリに限られているが、ゲームやプレゼンテーションなど、Ring ZEROのジェスチャー操作で利用できるアプリがさらに増えることが期待される。また、Oculus RiftなどのVRヘッドセット向けのコンテンツでもRing ZEROを使用できる。「SDKを公開してユーザーの母数を増やして、どんなアプリが生まれるかな、というところを見守りたい。Apple Watchと連携するアプリも作ってみたいですね」と吉田氏は意欲を見せる。

photo Ring ZERO向けアプリのSDKを公開する予定

 「アプリはすぐにまねができて、その国では流行しても、なかなか広がりません。ハードウェアの開発はリスクは高いですが、当たったら爆発的に広がるという感覚があります」と吉田氏。Ring ZEROは初代から半年でのモデルチェンジとなったが、今後は1〜2年のサイクルで新モデルを投入していく見通し。ハードとアプリの両面で攻めるRingの広がりと進化に期待したい。

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