がんばれロボホン!? 写真と動画で見る「RoBoHoN(ロボホン)」座って充電

» 2015年10月07日 17時58分 公開
[平賀洋一ITmedia]
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 シャープが10月6日に発表した「RoBoHoN(ロボホン)」は、2足歩行が可能なロボットに、通話やカメラなどの携帯電話としての機能を持たせた“次世代の携帯情報通信端末”だ。

photo 「RoBoHoN(ロボホン)」
photo 背面に2型タッチパネル液晶搭載
photo 左右の側面
photo お辞儀の姿勢でプロジェクターモードに(右)

 パーソナルロボット「Robi(ロビ)」などを手掛けたロボットクリエイターの高橋智隆氏と共同開発したもので、ロビシリーズとも共通するかわいらしいデザインが特徴。サイズは高さ約19.5センチ、重さ約390グラムと、2足歩行するロボットとしては小型・軽量で、これはケータイとしてのモバイル性も考慮したサイズだという。

photo ロボットクリエイターの高橋氏(左)とシャープ コンシューマーエレクトロニクスカンパニー 社長の長谷川祥典氏
photophoto 発表会では司会のお姉さんのポケットに入って登場
photophoto 囲み取材に応じる高橋氏。ジャケットの胸ポケットにも無理なく(?)入るサイズ。胸のパネル部分がクリップのように布地を挟むらしい

 操作は背中にある2型QVGA(480×640ピクセル)表示のタッチパネル液晶でも行えるが、「カメラ撮って」「立ち上がって」「踊って」など呼びかけて操作することも可能。音声操作には「おっけー」「準備するからちょっと待ってね」など会話形式で応答し、電話やメールの着信も声で知らせてくれる。

photo 背面タッチパネルのメニュー画面

 音声認識にはシャープが家電への搭載を進めている人工知能「ココロエンジン」の技術が使われており、同社のスマートフォンに内蔵されている「エモパー」との共通点も多い。

 額にはカメラがあり、写真撮影のほか、ユーザーの顔認識なども行える。カメラのすぐ上にはプロジェクターが内蔵されており、撮影した写真や地図を机や壁などに投影できる。プロジェクターは投影面との距離や角度を変えてもピント合わせがいらない、フォーカスフリーのもの。ちなみに外部スピーカーは胸の部分に、通話用マイクは足の部分にあり、頭部の目と口はダミー。ただし、点灯パターンの違いで表情を現わすようになっている。

photophoto 背筋を伸ばして通話モードに
photo おでこにプロジェクターを内蔵
photo モバイルプロジェクターとしても使える?

 OSは「独自のもの」(説明員)としているが、Android OSがベースのようだ。通信機能は3GとLTE、Wi-Fiに対応し、Web検索や地図などのインターネットサービスを利用したり、新しいダンスの振り付けをダウンロードしたりできる。なお、3G/LTEの対応周波数や最大通信速度は未定。音声通話やカメラなどの機能はアプリとして提供され、独自のアプリマーケットを用意する考えもあるという。またIoT機器としてのクラウド連携も視野に入れている。

 発売は2016年前半の予定で、価格や販売形式なども未定。携帯電話キャリアから販売するのか、SIMロックフリー端末として単体販売するのかも含めてまだ検討段階だという。

photophoto 卓上ホルダに座って充電。残念ながら自分で歩いていって座ることはできない
photophoto 専用のお出かけケースも用意
photophoto ハードタイプのケースも参考出展していた(写真=左)。胸のパネルを交換して着せ替えも楽しめるらしい(写真=右)
photo
photo 本をスキャンするロボホン。なんてこともできるかも?
photo 発売は2016年前半。今から待ち遠しい

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