機種変で役立つ!「スマホスペック用語」R25スマホ情報局

» 2016年03月04日 06時00分 公開
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 春に向け、新作スマホが発表されはじめました。今春モデルもハイスペックな機種の登場が楽しみですが、カタログを見ても、よくわからない用語ばかり…なんて人も多いのでは? そこで、機種変時に知っておきたいスマホのスペックを表す専門用語と、そのポイントをおさらいしておきましょう。モバイルジャーナリストの佐野正弘さん協力のもと、まとめました。

通信スピード「Mbps」

R25スマホ情報局 スマホの「スペック」の意味を知り、上手に機種変しよう!

 「bps」とは、データ通信速度を表す単位で「bit per second」の略。1秒間に1ビット分のデータを転送できることを意味しています。「M」は100万倍を表すので、「1Mbps」は1秒間に100万ビット分のデータを転送できることを示しています。

 つまり大きければ大きいほど通信速度が速いということ。ちなみに、かつて主流だった3Gの通信方式によるデータ通信速度は、ダウンロード時の理論値が最大数Mbps〜数十Mbpsだったのに対し、現在主流の4G(LTE-Advanced)の通信速度は、理論値で最大200Mbpsを超える速度を実現しています。

データ処理能力の核となる「CPU」

 人間の頭脳に相当する装置で、スマートフォンのタッチパネルやボタン、センサーなどからデータや命令を受け取り、それを計算してディスプレイやスピーカーに出力する、重要な役割を担っています。

 CPUの性能は、命令を実行する速さ(「Hz」で表される)と、命令を処理する頭脳の数を示す“コア”によって決まります。デュアルコアは2つ、クアッドコアは4つ、オクタコアは8つのコアが、1つのCPUに入っており、この数が多いほど処理スピードが速くなります。

データの保存・作業容量を示す「RAM/ROM」

 スマートフォンにおける「ROM(Read Only Memory)」は、書類を保存する本棚の役割を果たすフラッシュメモリのことを指し、写真や動画、音楽などさまざまなデータを保存しておくのに用いられます。一方「RAM」は「Random Access Memory」の略で、データの書き換えが可能なメモリのことを指します。RAMは、ROMに入っているデータを一時的に取り出し、CPUが作業するための机の役割を果たしています。RAMが大きいほど同時に多くのデータを展開できる(多くの書類を広げられる)ので、その分、処理速度が向上します。

防水・防塵等級「IP」

 日本工業規格で規定された防水・防塵に関する等級を「IP68」のような書き方で表します。IPの後ろに続く数字のうち、前の数字は防塵、後ろの数字が防水性能を表しており、数字が大きいほど性能が高くなります。一方「IPX6」「IP6X」など「X」が付いている場合は、防水、防塵どちらの性能を示すかを明確に表すため、一方の指標が省略されていることを示します。

カメラの撮像イメージセンサー「CMOS」と「CCD」

 デジタルカメラの性能は、レンズの奥にある「撮像素子」とも呼ばれるイメージセンサーに大きく左右され、ここでは光を電気信号に変え、デジタル化が行われます。撮像素子にはCMOSとCCDの2種類があり、一般的に、

・CCD=感度が高く高画質だが製造コストが高い
・CMOS=感度は低いが、製造コストが安く、消費電力が少ない

 といわれています。最近はCMOSの性能が向上したこともあり、スマホではCMOSの撮像素子が多く用いられるようになっています。なお、撮像素子の上で光を受ける部品の画素の数を「画素数」といい、画素数が大きいほど解像度の高い写真が撮影できます。

カメラが光を捉えるレベル「ISO感度」

 「ISO感度」は、光を捉える感度のよさを表す値です。ISO感度を高く設定できると、シャッタースピードを速くすることができ、手ブレを防ぎやすくなるので、暗い場所でも明るく撮影することができます。現在、スマホの最高感度を誇るのは「Xperia Z5」シリーズで「ISO 12800」。ちなみにiPhoneは公式に公開されていません。

 今後発表される機種の購入を検討するときは、これらのスペックも参考にしてみては?
(島尻明典/verb)

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