海外プリペイドSIM導入マニュアル――価格が高い? ちょっと不便な「トルコ・イスタンブール2016年」編空港のプリペイドSIMはちょっと高い(1/2 ページ)

» 2016年03月29日 11時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 アジアとヨーロッパの中間に位置するトルコ。その最大の都市、イスタンブールは街の中心のボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ側、アジア側と2つの地域に分かれている。

海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 海峡を挟んでアジア側、ヨーロッパ側に分かれるイスタンブール

 日本からの直行便はトルコ航空(ターキッシュ・エアラインズ)がアタテュルク国際空港への直行便を飛ばしており、早朝着の便ならビジネスや観光も時間を有効利用できる。アタテュルク国際空港には地下鉄が直結しており市内へのアクセスも約40分と悪くない。なお地下鉄やトラム、バスに乗るときは料金が割引になるICカード「イスタンブールカード」を買っておくとよい。カードは地下鉄駅の自販機で販売されているが品切れなことが多く、イスタンブール空港の地下鉄駅の改札手前の売店などで買うのがよさそうだ。

海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 市内はトラムが縦横に走る。観光トラムの走るエリアも
海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 イスタンブール名所の一つ、グランドバザール
海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 イスタンブールカードは空港の地下鉄駅手前の売店で購入が確実

 なおトルコはシェンゲン協定には加入していない。そのため日本からの渡航時はもちろん、ヨーロッパから移動する際も空港では出入国審査を受ける必要がある。とはいえ入国カードはなく、日本人は観光で90日以内の滞在ならばビザ免除のため簡単に入国できる。通過もユーロではなくトルコリラだ。アタテュルク国際空港は両替所やレンタカーの受付、そしてプリペイドSIMの販売所などは24時間開いているようで、早朝便の到着でも不自由さはない。ATMも多数あるので現金の引き出しも用意だ。2016年3月時点の為替レートは1トルコリラ=約39.5円である。

 トルコには3つの通信事業者が存在する。地元系はシェア1位のTurkcellとTurk Telekom、そしてVodafoneだ。このうちTurk Telecomは2015年までAveaのブランドで営業していた。Turk Telekomは固定電話やブロードバンドも提供する総合通信事業者で、携帯電話も同じブランドで展開するため1月27日からAveaブランドを廃止。イスタンブール市内のTurk Telekomの店舗の店の看板も張り替えしたばかりのピカピカのものになっていた。

海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 Turkcellの正規販売店
海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 看板が新しいTurk Telekomの店舗

 さてイスタンブール・アタテュルク国際空港にはこれら3事業者の店舗があり、プリペイドSIMも販売している。ネット上には購入体験記も多数出ている。ところが価格がいくらなのかがどうもはっきりしない。各事業者のWebページを見ても、通信料金は出ているがプリペイドSIMそのものの価格は明記されていないのだ。アジアはSIM代無料の国がほとんどだが、ヨーロッパでは有料な国もある。アジアとヨーロッパのどちらの顔も持つトルコは果たしてどちらなのだろうか?

 今回、イスタンブール空港ではTurkcellとTurk TelekomでプリペイドSIMの価格を聞いたが、無料データ分が付いているものの割高で、SIMカードそのものの価格がはっきりしない。筆者が購入した価格とその後で知人が同日に購入した価格が異なるなど、どうやら価格は一定ではないようだ。

 一方、市内の直営店舗ではSIMだけを買ったものの価格は高め。これがイスタンブールだけの状況なのか、あるいはトルコ全体なのか。いずれにせよイスタンブールでのプリペイドSIMは滞在期間と利用する内容によって購入するかどうかを決めたほうがいいかもしれない。

海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 空港にあるVodafone。対応はイマイチ
海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 市内のTurk Telekomの店に合った料金表。SIMの価格は不明

空港のプリペイドSIMは高い?Turk Telekomで購入

 筆者がイスタンブール、アタテュルク国際空港へ到着したのは2月某日の朝4時。この時間はちょうど日本からのトルコ航空の直行便も到着する時間だ。そのため到着ロビーには日本人旅客の顔もよく見かける。到着ロビーは1カ所で左右に長いものの、さほど広いわけではない。

 到着ロビーに出てくると、正面に小さいTurkcellのカウンターが、また左手には大きいTurk Telekomのカウンターがある。Vodafoneのカウンターは右手側で若干離れている。いずれの店も朝4時から開いていたので今回のように早朝便で到着してもプリペイドSIMの購入は問題ない。

 今回は左側から回ってみるとして、まずはTurk TelekomのカウンターでプリペイドSIMの値段を聞いてみた。するとデータ通信4GB+国内通話無制限30日のプランが100トルコリラ(以下「リラ」)、日本で約3950円だという。ちなみに同社のWebページを見ると、1GBなど低利用の料金も用意されている。だが空港カウンターのスタッフがいうには、ここでは4GB以下のプランは選べず、逆に10GBの上位プランとの二者一択だという。

 プリペイドSIM単体だけの購入もできず、必ず4GBのプランのセットが必要だとのこと。なおこの値段、後から来た別の国の客にも同じ料金を提示していたので筆者が日本人だからふっかけられたわけではないようだ。だがカウンターに掲示されているトルコ語で書かれた料金表のようなものを見ると100リラよりも安い価格が書かれているように見える。

 いったんここで買うのは諦め、Turkcellのカウンターへ向かった。こちらは旅行者にも分かるように「データ3GB、SMS1000通、通話500分」というプランが掲示されている。だが料金は95リラ。Turk Telekomより若干安いがほとんど差はない。空港で買う値段はやはり高いのだろうか? ちなみにその後にVodafoneのカウンターに行くも、1人いた女性の店員は「自分は担当ではない」と料金を案内することも、料金表を提示してくれることもなかった。

 もしかしたら市内で買えばもっと安いかもしれないが、早朝に街に出てもお店は開いていないだろう。そこで泣く泣く、Turk Telekomの4GB100リラのプリペイドSIMを購入することにした。

海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 目立つ位置にあるTurk Telekom。しかしSIMの価格が高い
海外プリペイドSIM導入マニュアル「トルコ・イスタンブール2016年」編 Turkcellの店舗でも価格はあまり変わらなかった
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  7. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  8. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年