機能や価格はどれだけ違う?――双子の「arrows SV」と「arrows M03」を比較する(2/2 ページ)

» 2016年09月29日 06時00分 公開
[田中聡ITmedia]
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 一括価格はドコモで購入するarrows SVが最も高いが、実質価格はarrows M03の3万円台前後よりも安い1万円台にまで下がる。MVNOの純粋な一括価格は、楽天モバイルのキャンペーン価格(2万9800円)が最安。スマモバは端末代が実質月−1000円だが、通信料込みの月額料金が36カ月までは4980円と、MVNOの中では高いので注意したい。

 2年間使い続けるのなら、マンスリー割のあるUQ mobileが狙い目だ。たっぷりオプションならarrows SVの実質価格よりも安く、通信料込みの月額料金も13カ月までは3180円、14カ月以降は4180円(端末購入アシストを選択しない場合)と、スマモバやドコモよりも抑えられる。

arrows SVとarrows M03の価格
販路 一括価格 分割価格 毎月の割引 実質価格
arrows SV ドコモオンラインショップ 5万8200円 2425円×24 1625円×24 1万9200円
arrows M03 ビックカメラ.com 3万6390円
ヨドバシ.com 3万6398円
IIJmio 3万2800円 1380円×24
mineo 3万1800円 1325円×24
DMM mobile 3万3800円 1797円×24
NifMo 3万5556円 1482円×24
BIGLOBE SIM 1490円×24
楽天モバイル 2万9800円 1341円×24
スマモバ 2000円×36 3000円×36 −3万6000円
UQ mobile
(ぴったりプラン+
端末購入アシスト)
1万円 1200円×24
(端末購入アシスト)
500円×24 2万6800円
(1万円+1万6800円)
UQ mobile
(たっぷりオプション+
端末購入アシスト)
1万円 1200円×24
(端末購入アシスト)
1000円×24 1万4800円
(1万円+4800円)
UQ mobile
(ぴったりプラン)
3万8800円 500円×24 2万6800円
UQ mobile
(たっぷりオプション)
3万8800円 1000円×24 1万4800円

外観や基本スペックの違い

 続いて外観や基本スペックを見ていこう。

 ガラスを思わせる光沢感のある背面(素材は樹脂)と、その周りを囲うアルミフレーム、そしてキーやカメラレンズなどの外観はarrows SVとM03で共通している。一方、SVは「docomo」ロゴ、M03では「FUJITSU」ロゴが前面にあり、背面にはSVは「arrows」ロゴ、M03は富士通のインフィニットマークが中央に配置されている。また同じカラーのWhiteについては、SVは前面も白いが、M03の前面は黒くなっている。

arrows SVとarrows M03 arrows SV(左)はdocomoロゴ、arrows M03(右)はFUJITSUロゴが表にある。カラーはどちらもWhiteだが、M03は前面が黒い
arrows SVとarrows M03 arrows M03(右)には富士通のインフィニットロゴが目立つように配置されている
arrows SVとarrows M03 以下、いずれも上がarrows SV、下がarrows M03。形状やボタン位置などは全く同じ。底面には外部接続端子、レシーバー、ストラップホールがある
arrows SVとarrows M03 上面にはワンセグ用のアンテナ、3.5mmイヤフォンジャックがある
arrows SVとarrows M03 左側面にはnanoSIMとmicroSD用のスロットがある。arrows SVには「arrows」ロゴが側面にある
arrows SVとarrows M03 右側面にはボリュームキーと電源キーを配している

 カラーバリエーションも微妙に異なる。BlackとWhiteは2モデルともあるが、arrows M03のPink、楽天モバイル限定のChampagne Gold、mineo限定のGreenはarrows SVにはない色だ。

 先述した対応バンドとカラバリを除けば、スペックは共通している。プロセッサはSnapdragon 410、メインメモリは2GB、内蔵ストレージは16GB、ディスプレイは5型HD(720×1280ピクセル)、バッテリー容量は2580mAhと、ミッドレンジスマホとして必要十分な性能を持つ。

基本スペック
機種名 arrows SV arrows M03
メーカー 富士通コネクテッドテクノロジーズ
OS Android 6.0
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 410 MSM8916/1.2GHz 4コア
メインメモリ 2GB
ストレージ 16GB
外部メモリ microSDXC(最大200GB)
ディスプレイ(解像度) 約5型HD 液晶(720×1280ピクセル)
連続通話時間 LTE:約770分/3G:約700分
連続待受時間 LTE:約640時間/3G:約780時間
バッテリー容量 2580mAh
メインカメラ 有効約1310万画素CMOS
インカメラ 有効約500万画素CMOS
ボディーカラー Gold、Black、White Black、White、Pink、Champagne Gold、Green
サイズ 約72(幅)×144(高さ)×7.8(奥行き)mm
重量 約141g
VoLTE
おサイフケータイ
ワンセグ
防水/防塵 IPX5、8/IP6X

 ホーム画面は、arrows SVはドコモ独自の「docomo LIVE UX」「docomo シンプル UI」を、arrows M03は富士通独自の「LeafUI」をプリセットしているのが違い。また、arrows M03はあらかじめ主要なMVNOのAPNがプリセットされているので、格安SIMでデータ通信を開始するのに必要な設定を省ける。

arrows SVとarrows M03arrows SVとarrows M03 arrows SVの画面。アプリやウィジェットを見やすく一覧表示する「docomo LIVE UX」(写真=左)。よく使う基本機能を1画面に配置する「docomo シンプル UI」(写真=右)
arrows SVとarrows M03arrows SVとarrows M03 arrows M03の画面。横スクロールでアプリ一覧も表示できる「LeafUI」(写真=左)。主要なMVNOのAPNがプリセットされている。SIMカードを装着してAPNのチェックを入れれば通信が開始する(写真=右)

 このように「販路」と「価格」で大きな違いのあるarrows SVとarrows M03。SVは2年間使用すればM03よりも端末価格が安くなるケースが多いので、ドコモを使い続けるのなら、SVを選ぶ方がいいだろう。M03は一括3万前後で購入できる安さが魅力なので、格安SIMに乗り換えて端末も買い換えたいけど、防水とおサイフケータイは必須……という人にオススメしたい。また前半でも述べた通り、auやソフトバンク(Y!mobile)のSIMを使うのなら、対応バンドの広いarrows M03が良い。

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