FREETEL、格安スマホ新ブランドと新戦略を発表!SIM通

» 2016年10月27日 06時00分 公開
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 プラスワン・マーケティングは6日、都内にてスマートフォンの製造販売を展開するFREETEL(フリーテル)ブランドの新製品を発表する「FREETEL World 2016 Fall/Winter」を開催し、新サービスならびにSIMフリースマートフォンの新製品を2機種発表しました。

プラスワン・マーケティング 代表取締役社長 増田薫氏

 「メイド・イン・ジャパン」、日本のものづくりにこだわる代表取締役社長の増田薫氏は、海外10カ国で展開しているスマートフォンの販売を18カ国に拡大し、今後1年間の販売見込みが300万台であることを発表。国内においても取扱店舗が1,500店舗を突破し、万全の販売体制で挑みます。

 そして新たな戦略として3つのプランを発表しました。ひとつはこれまで必要だったFREETEL SIMの初期手数料3,000円が、299円になる新パッケージを10月18日より販売開始。通常のSIMパッケージとの違いは、店舗での即時開通ができない、1年間0円キャンペーンが非対象となります。初期費用の負担が軽くなる選択肢が増えることで費用を気にする人に支持されるのではないでしょうか。

大容量パケットプランが登場

 2つ目に大容量パケットプランが登場します。「使った分だけ安心プラン」と「定額プラン」の両方に15GB 3,680円と20GB 4,870円が新たにラインアップ。さらに定額プランには30GB 6,980円、40GB 9,980円、50GB 12,800円の超大容量プランが用意されました。

パケット無料サービスの対象サービスが拡大

 また、パケット無料サービスの対象サービスが拡大します。「ポケモンGO」や「LINE」などに加え、「Twitter」、「Messenger」、「Facebook」、「Instagram」が追加。定額プランの容量に応じてパケット無料対象のサービスが異なります。「App Store」「ポケモンGO」「LINE」など従来よりパケット無料だったサービスは全てのプランに適用するものの、「Twitter」「Messenger」「Facebook」のパケット無料は3GB以上から。残る「Instagram」は5GB以上の定額プランからパケット無料の対象となります。Instagramが5GB以上から適応されることについて増田氏は「Instagramはデータ通信量が他のSNSよりも大きいので」とコメントしていました。

電話かけ放題アプリが、各社の音声通話SIMでも利用可能に

 3つ目は、これまでフリーテルSIM契約者向けだった電話かけ放題アプリが、各社の音声通話SIMでも利用できる「だれでもカケホ」に変わりました。料金プランは、1分カケホ月額299円、5分カケホ月額840円、10分カケホ月額1,499円となり、データ通信量だけでなく通話料金も1人ひとりの使い方に応じて最適化することができます。

極 KIWAMI 2

 SIMフリースマートフォンも新たに2機種が発表されました。ひとつはフラグシップスマートフォンSAMURAIシリーズ「極 KIWAMI 2」です。外観は、「麗」のようにフリーテルボタンを搭載し、背面は手触りのよいメタルボディを採用。約7.2mmの薄型ボディーも特徴で、前面には2.5D加工された傷に強いGorilla Glass 3を採用しています。

極 KIWAMI 2の正面と背面

 増田氏が強く打ち出していたのは、「デカコア(10コア)」CPUです。搭載するプロセッサはMediaTek製「MT6797(Helio X20)」で、各コアは2.3GHz×2、2GHz×4、1.4GHz×4という構成です。

 主なスペックとして4GB内蔵メモリ(RAM)、64GB内蔵ストレージ、5.7インチWQHD(1440×2560ドット) Super AMOLEDディスプレイにGorilla Glass 3、リアカメラ1,600万画素、フロントカメラ800万画素、大容量3,400mAhバッテリー、USB Type-C対応など。

イメージ

 nanoSIMスロットを2つ搭載し、今話題の「DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)」に対応します。日本国内でも使える4Gと3Gの同時待受に対応します。気になる価格は49,800円で、12月発売予定です。なお、当初はAndroid 6.0が搭載されますが、早いタイミングでAndroid 7.0に対応するとのことでした。

雷神 RAIJIN

 同社のSIMフリースマホの新シリーズとして登場したのが「雷神 RAIJIN」です。このスマートフォンは5,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間の待受やゲームなどとの相性の良さを特徴としています。

雷神 RAIJINの正面と背面

 今後デザインの変更がある可能性もありますが、背面は樹脂製、側面がメタル、前面はGorilla Glass 3という構造。背面には指紋センサーがありますが、最終的にこの部分の色は背面のカラーと同じものになるとのことでした。前面のナビゲーションキーは画面とは独立したタッチセンサー式です。

 主なスペックとして、MediaTek製MT6750T オクタコア(8コア)CPU、4GB内蔵メモリ(RAM)、64GB内蔵ストレージ、microSDXC128GB対応、5.5インチFHD(1080×1920ドット)液晶、リアカメラ1,600万画素、フロントカメラ800万画素、USB Type-C対応など。

雷神 RAIJIN

 DSDSにも対応し、OSは最初からAndroid 7.0が搭載されます。5,000mAhの大容量バッテリーと4GBの大容量RAM、さらに64GBの内蔵ストレージを搭載しながら価格は29,800円です。発売は12月予定とのことでした。

 最後に、新製品が矢継ぎ早に登場するスマートフォン業界にもかかわらず、業界の主流である2年間の割賦契約のミスマッチを指摘し、新たなサービスを打ち出しました。

半年ごとに新しいスマートフォンに機種変更ができる

 それは半年ごとに新しいスマートフォンに機種変更ができる、いつでもスマホ「かえホーダイ」サービスを10月6日よりスタートすると発表しました。

 かえホーダイプランの内訳として、スマートフォン本体、通信料、無料通話、端末補償、データ復旧、そして1年に2回までスマートフォンを機種変更が可能というものです。ただし、機種変更をするためには半年以上の利用が条件となります。半年以上の利用があれば、今使っている機種をフリーテルに戻すことで割賦の残債が0となり、新機種に機種変更ができるようになります。

「かえホーダイ」機種変更例

 例えば「雅 MIYABI」を月額2,490円で利用し半年後に「極 KIWAMI 2」にかえホーダイを利用して機種変更した場合は、MIYABIの残債が0となりKIWAMI 2のかえホーダイプラン3,990円だけで利用できるようになります。

 これまで0円スタートプラン(プレミアムバリュープラン)を契約していたユーザーもかえホーダイのサービス対象となります。なお、かえホーダイの適用は10月6日を起点として半年後からとなるので注意が必要です。

 フリーテルは、初期費用を抑えた契約のしやすさ、無料音声通話サービスの拡大、大容量パケットプラン、フラグシップスマートフォン、スマートフォンの新シリーズ展開、最新の機種へ交換出来る継続利用施策など、独自の戦略を打ち出しました。

 個性の付け方が難しい格安SIM、SIMフリースマートフォン市場において、大胆な戦略を打ち出したフリーテルの今後がますます楽しみになりました。

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