FREETELの「ARIA 2」、UQの「WiMAX 2+」契約では使えず【追記あり】

» 2016年12月04日 09時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 プラスワン・マーケティングがFREETELブランドで12月2日に発売したモバイル無線LAN(Wi-Fi)ルーター「ARIA 2」。発表当初からUQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」回線に対応していると説明していた同機種だが、UQコミュニケーションズと同社回線を利用するMVNOのWiMAX 2+ルーターに付随するSIMカード(au ICカード)において通信できないことが判明した。

ARIA 2の製品情報ページの記載 「ARIA 2」の製品情報にもUQ WiMAXで契約のSIMカードには非対応の旨が追記されている

 WiMAX 2+ルーターに付随するSIMカードには、ルーターのIMEI(製造番号)の番号帯による通信制限がかけられている。指定外のIMEI番号を持つ端末は、たとえau(KDDI・沖縄セルラー電話)純正の端末であっても通信ができないようになっている。 ARIA 2については、製造番号がこの「ホワイトリスト」に掲載されていないため通信できないものと思われる。

 WiMAX 2+ルーターの買い換えの選択肢としてARIA 2を検討していた人は、注意が必要だ。

 なお、今回の「WiMAX 2+契約非対応」については、プラスワン・マーケティングに改めて事実確認を実施する。回答を得られ次第、この記事に追記する予定だ。

追記(12月6日12時20分)

 本件について、プラスワン・マーケティングに事実確認を行ったところ、以下のような回答を得られた。一部、体裁を整えた上で掲載する。

質問1 発表当初に、本当にWiMAX 2+ルーターに付帯するSIMカードで通信できることを「確認」したのか? 

回答1 はい。WiMAX2+のルーターで使用できるSIMで動作検証を行い、WiMAX2+の通信帯域においては正常に動作することを確認済みだったため、対応する通信帯域として「WiMAX 2+」の記載をした次第でした。

質問2 確認したとして、どの機種に付帯するSIMカードで行ったのか?

回答2 auおよび「UQ mobile」のSIMカードで検証を行い、正常に動作することを確認しておりましたが、IMEIでロックされているUQ WiMAXでは利用できない説明が不十分な状態でお客様からご指摘を頂いたため、直ちにその旨を追記した次第です。

質問3 なぜ、Webページへの追記を発売後に行ったのか?

回答3 お客様に混乱を与えていると認識したため直ちに対応いたしました。発売当初よりその旨を正確に記載できていなかったのは問題であると認識しており、今後はこのような事がないよう、社内の体制および業務改善に努めていく所存です。

質問4 WiMAX 2+ルーターの買い換えを目的に買ったユーザーに対して、返金等の対応は実施するのか?

回答4 12月5日以前に、WiMAX 2+ルーターの買い換え目的に、ご予約・ご購入されたお客様に対しては、返品・返金にて対応をさせていただきます。

質問5 今後、UQコミュニケーションズにWiMAX 2+ルーターに付帯するSIMカードでARIA 2を使えるようにする働きかけあるいは手続きを行う予定はあるか?

回答5 働きかける予定がございます。

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