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» 2017年06月23日 14時40分 UPDATE

通信速度定点観測:UQ mobileとY!mobileは抜群の安定感 IIJmioの遅さに不安――「格安SIM」の実効速度を比較(au回線&Y!mobile5月編) (1/2)

格安SIMを選ぶうえで料金と並んで重要な「通信速度」。本企画では主要な格安SIMサービスの通信速度を月に1回、横並びで比較する。5月のau回線を使ったサービスとY!mobileの測定結果を紹介しよう。

[小林誠,ITmedia]

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、本企画では各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。今回は5月にテストした、au系MVNO、au純正回線とY!mobileの速度をお伝えする。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

 5月のドコモ回線編は、以下の記事をご参照いただきたい。

SIMカード台紙のイメージ

通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の5サービス。

  • UQ mobile
  • mineo(Aプラン)
  • IIJ mio(タイプA)
  • au(LTE NET)
  • Y!mobile

 auの「LTE NET」はauの4G LTEスマートフォン・タブレット用純正回線向けのデータ接続サービス。Y!mobileもソフトバンクが運営するサービスで、ある意味で純正回線を使っていることになる。

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:ZenFone 3×4台
  • 計測アプリ:RBB TODAY SPEED TEST
  • 計測時間帯:5月25日(木)12時20分〜、18時〜、5月26日(金)8時50分〜
  • 計測場所:JR横浜駅西口
  • 計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 ZenFone 3は前回までは2台使用していたが、今回は4台に増やした。通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定とした。各サービスの測定開始時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値となっている。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

午前:「LTE NET」が80Mbps超 上りの速度は普通の測定値に

 まずは26日8時50分からの測定結果をお伝えする。

 午前中は比較的通信が混雑していないこともあり、どのMVNOサービスも速度が出やすい。前回は「LTE NET」が下り50Mbps台、「Y!mobile」が64Mbps台とキャリア純正組が好調だった。

 しかし、今回のドコモ編では、速度が前回(4月)より大きく低下しており、au回線やY!mobileも同様なのかな……と気になるところだ。

 さて、結果やいかに。

JR横浜駅西口での測定結果(午前) JR横浜駅西口での測定結果(午前)

 下り平均トップのLTE NETは87.76Mbps、KDDI系の「UQ mobile」は51.84Mbpsと前回以上の速度を記録した。一方、Y!mobileの下り平均速度は18.92Mbpsと前回より遅くなった。

 「mineo(Aプラン)」は平均11.28Mbps、「IIJmio(タイプA)」は平均1.62Mbpsと、前回より速度が若干落ちている。IIJmio(タイプA)は午前中が苦手なのかもしれない。

 上りの平均速度については、なぜか理論値超えが連発した前回とは異なり、今回は「普通」の、理論値を超えない結果となった。トップはY!mobileの19.09Mbpsだった。UQ mobileは平均10.52Mbpsで、純正のLTE NETよりも良好な結果となった。一番遅かったのは下りと同じくIIJmio(タイプA)で、平均3.59Mbpsとなった。

JR横浜駅西口での測定結果(午前)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
UQ mobile 8:52 51.84 10.52
mineo(Aプラン) 8:57 11.28 5.6
IIJmio(タイプA) 8:57 1.62 3.59
au(LTE NET) 8:52 87.76 6.55
Y!mobile 9:01 18.92 19.09

午後:「UQ mobile」が56Mbps台でトップ mineoは大苦戦

 ランチタイムは携帯電話を使う人が増え、MVNOサービスの通信速度が極端に落ちる時間帯だ。前回も2つのMVNOサービスが下り1Mbps未満になった。一方で、大手キャリア純正のサービスやUQ mobileは絶好調ともいえる高速ぶりだった。

 今回はどんな結果になるだろうか。見てみよう。

JR横浜駅西口での測定結果(午後) JR横浜駅西口での測定結果(午後)

 今回も、前回と似た傾向の結果だった。mineo(Aプラン)は下り平均0.12Mbps、IIJmio(タイプA)は下り平均0.42Mbpsと、相当に厳しい測定値である。ただ、筆者の知人のmineoユーザーによると、横浜駅周辺で昼どきに使っても遅く感じることはないという。使い方や場所の差で、体感が変わっている可能性がある。これくらいの速度でも、WebブラウジングやSNSくらいならストレスはないのかもしれない。

 下り平均のトップはUQ mobileの56.89Mbps。次点はLTE NETの33.69Mbpsで、Y!mobileは20.35Mbpsだった。これらのサービスについては、今回も実用上十分な速度が出ていた。

 上りの速度については、前回は理論値超えを含めてかなり高速だったが、今回もなぜかUQ mobileで平均41.64Mbpsと理論値超えの結果が出てしまった。何度か再測定を行ったが、理論値超えの結果しか出ないので、とりあえず「最速値」として掲載する。

 他のサービスの上り平均速度は理論値の範囲内の結果となった。Y!mobileは25.89Mbpsと好調。以下、LTE NETは7.75Mbps、mineo(Aプラン)は3.54Mbps、IIJmio(タイプA)は1.71Mbpsという結果だった。下りと同様に、mineoとIIJmioが苦戦した格好だ。

JR横浜駅西口での測定結果(午後)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
UQ mobile 12:20 56.89 41.64
mineo(Aプラン) 12:29 0.12 3.54
IIJmio(タイプA) 12:29 0.44 1.71
au(LTE NET) 12:20 33.69 7.75
Y!mobile 12:33 20.35 25.89

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