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» 2017年08月31日 15時00分 公開

iPhoneを振り返る:待望の防水・FeliCaに対応した「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」

2016年に発売された「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」は、iPhoneとして初めての防塵(じん)・防水に対応しただけではなく、FeliCaや1.5GHz帯のLTEに対応した「日本専用モデル」が初めて登場したことで大きな話題となった。

[房野麻子,ITmedia]

 現行の「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」は、iPhoneの第10世代目となるモデルだ。2016年9月7日(現地時間)、米サンフランシスコで開催したイベントにおいて発表され、日本では9月9日16時1分から予約開始、9月16日にドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクから発売された。Apple StoreではSIMロックフリーモデルも販売されている。なお、9日のイベントでは「Apple Watch」の新モデル(Series 1とSeries 2)も合わせて発表された。

iPhone 7 「iPhone 7」
iPhone 7 Plus 「iPhone 7 Plus」

 画面サイズや解像度は「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」と同じで、iPhone 7は4.7型の750×1334ピクセル液晶、iPhone 7 Plusは5.5型フルHD(1080×1920ピクセル)液晶を搭載。引き続きアルミ製のユニボディーを採用し、丸みを帯びたフォルムでデザインも大きくは変わっていないが、アンテナの格納部周辺の処理が変更され、電波干渉を防ぐ樹脂のライン、通称「Dライン」がなくなった。ラインは側面を横切って上下の端を沿うようになり、すっきりとした背面になった。

アンテナ格納部の処理を変更 アンテナ格納部の処理を変更したことで、すっきりとした背面に

 カラーは、ローズゴールド、ゴールド、シルバー、ブラックとジェットブラック(128GB・256GBモデル限定)の5色。従来のスペースグレイがなくなった代わりに、マットなブラックと光沢のジェットブラックが加わった。ただ発売当初、ジェットブラックは非常に品薄で、入手に時間がかかった人も多かった。

ジェットブラック 128GB・256GBモデル限定色の「ジェットブラック」は、発売当初は非常に品薄だった

 プロセッサは2つの高性能コアと2つの高効率コアの計4コアから構成される「A10 Fusion」となった。ストレージ容量は32GB、128GB、256GBの3種類。従来モデルにあった16GBモデルは廃止となり、iPhoneとしては初めて256GBモデルが登場した。

 見た目で分かる大きな変化は、イヤフォンマイク端子が廃止されたことだ。本体付属のイヤフォンマイク「Earpods」はLightning接続となり、3.5mmイヤフォンマイク端子を利用したい場合は、付属の変換アダプターを介する必要がある。また、ホームボタンは感圧式のセンサーキーとなり、圧力を感知するTaptic Engineにより、ボタンを押すと触感的な反応を返すようになった。

 iPhoneとしては初めてIP67等級の防塵(じん)・防水性能を備えたことも大きなトピックだ。さらに、スピーカーも初めてステレオとなった。

イヤフォンマイク端子がなくなった iPhone 7/7 Plusではイヤフォンマイク端子が廃止された。3.5mm端子を使いたい場合は写真のようにLightning端子に変換アダプターを差し込む必要がある
防塵・防水対応 iPhoneとしては初めてIP67等級の防塵(じん)・防水性能を備えた

 日本のユーザーにとっては、「FeliCa」の搭載も印象深い。「Suica」や「QUICPay」「iD」に対応し、iPhoneの先端をかざして改札を通過したり、コンビニなどで買い物ができるようになった。ただし、FeliCaを搭載したiPhone 7の「A1779」とiPhone 7 Plusの「A1785」は日本専用モデルで、それ以外の海外モデルではFeliCaを利用した日本仕様のApple Payサービス利用できない。逆に、日本専用モデルではNFCを使った海外仕様のApple Payサービスも利用できるが、日本仕様のApple Payサービスと併用する場合は若干手間がかかる(詳細は省く)。

 日本専用モデルについては、事実上日本でのみ使われているLTEの1.5GHz帯(Band 11とBand 21にも対応している。従来のモデルと比べると、iPhone 7/7 Plusはより日本向けに最適化されたといえるだろう。

 iPhone 7 Plusはアウトカメラが「デュアルカメラ」となり、1200万画素の広角カメラと望遠カメラを1つずつ搭載している。これによって、疑似的ではあるが2倍の光学ズームが可能となり、背景をボカした写真も撮影できるようになった。また、iPhone 7は従来通りのシングルカメラではあるものの、今までPlusシリーズの「特権」だった光学式手ブレ補正にも対応した上、レンズのF値が2.2から1.8となりより多くの光を取り込めるようになった。インカメラは、両機種ともに700万画素にアップした。

アウトカメラ回り iPhone 7 Plus(左)はiPhone初のデュアルカメラを採用。iPhone 7(右)では、Plusシリーズ以外では初めて光学手ブレ補正に対応した

 OSはiOS 10を搭載。ロック画面のデザインが一新され、左スワイプでカメラを起動し、右スワイプでウィジェットを呼び出せるようになった。ロック画面上で写真や動画を見たり、メッセージアプリにアクセスして返信したりすることも可能になり、ロックを解除せずにできることが増えた。

 なお、iPhone 7/7 Plusには、背面が赤いスペシャルモデルの「(PRODUCT)RED Special Edition」(128GB・256GB)が存在する。2017年3月21日に発表され、日本では3月25日にドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、Apple Storeから発売された。このモデルは、アフリカのエイズ対策プログラムを支援する「RED」の取り組みの一環として登場したもので、購入金額の一部が「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に寄付されている。

(PRODUCT)RED iPhoneとしては初めて登場した「(PRODUCT)RED」モデル

「iPhone 7」の主な仕様

  • 発表日(日本時間):2016年9月8日
  • 発売日:2016年9月16日
  • キャリア:ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク
  • 容量:32GB、128GB、256GB
  • サイズ:約67.1(幅)×138.3(高さ)×7.1(厚さ)mm
  • 重量:約138g
  • ディスプレイ:4.7型(750×1334ピクセル)液晶
  • プロセッサ:A10 Fusion
  • アウトカメラ:有効約1200万画素CMOS
  • インカメラ:有効約700万画素CMOS
  • ネットワーク:LTE、3G
  • ボディーカラー:ブラック、ジェットブラック、ゴールド、シルバー、ローズゴールド、(PRODUCT)RED

「iPhone 7 Plus」の主な仕様

  • 発表日(日本時間):2016年9月8日
  • 発売日:2016年9月16日
  • キャリア:ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク
  • 容量:32GB、128GB、256GB
  • サイズ:約77.9(幅)×158.2(高さ)×7.3(厚さ)mm
  • 重量:約188g
  • ディスプレイ:5.5型(1080×1920ピクセル)液晶
  • プロセッサ:A10 Fusion
  • アウトカメラ:有効約1200万画素CMOS広角と有効約1200万画素CMOS望遠
  • インカメラ:有効約700万画素CMOS
  • ネットワーク:LTE、3G
  • ボディーカラー:ブラック、ジェットブラック、ゴールド、シルバー、ローズゴールド、(PRODUCT)RED

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