KDDIと沖縄セルラー電話は、全国の「auショップ」の店員約2万人が着用するユニフォーム(制服)をリニューアルする。BEAMS(ビームス)のオーダーメイドブランド「Uniform Circus BEAMS」の監修によって生まれた新ユニフォームは、ショップを訪れるユーザーに親しみを感じてもらいつつ、着用する店員の利便性にも配慮した「ビジネスカジュアル(ビジカジ)」スタイルとなっている。通年着用のユニフォームとしては初めて「男性用」が用意されたことも特徴だ。
新ユニフォームの着用はKDDIエリア(沖縄県以外)が10月1日から、沖縄セルラー電話エリア(沖縄県)が11月1日からとなる予定だ。
今回の新ユニフォームは女性が「14アイテム・28スタイル」、男性が「11アイテム・14スタイル」の組み合わせから自由に着用できる。
カウンター以外での接客シーンや、店舗裏(バックヤード)での荷扱い作業などを考慮して、伸縮性に優れた素材の採用、ズボン・スカートのずり落ち防止ゴムの配置など、目に見えづらい所での工夫も随所に施されている。
色合いは全体的に落ち着いており、auのイメージカラーであるオレンジはあまり目立たないようになっている。これは、auショップの店内にオレンジが多い事を踏まえたBEAMSからの提案だという。
KDDIは、2016年度からの中期事業戦略で「ライフデザイン企業への変革」を打ち出し、決済、Eコマース、金融など通信を軸にしてさまざまなサービスを提供するべく事業領域の拡大を進めている。
「お客さま自身の生活を豊かにする体験を変革」(木村奈津子コンシューマーエクスペリエンス推進部長)する取り組みを進める上で、全国に約2500店舗あるauショップは非常に重要な拠点となる。
以前のauショップでは、携帯電話やスマートフォンだけではなく「auでんき」「auのほけん・ローン」をはじめとするさまざまな商品やサービスを提案・販売している。提案・販売するものが多様化するということは、ショップを訪れる人のニーズも多様化する。当然、現場のショップ店員への負担も大きくなる。
そこで、KDDIでは「au STARパスポート」の導入、「auノート」(店員向けのリコメンデーションシステム)の活用を通してユーザー満足度と店員の接客品質の両方を向上すべく取り組んできた。
また、ショップの営業時間短縮や定休日の設定、統一POSシステムの導入などで店員の働き方改革(負荷削減)にも取り組んでいるという。
auショップにおける新ユニフォーム導入は、ショップ改革の一環として実施される。ただし、既に独自のユニフォームを導入しているau直営店では、新ユニフォームを導入しない。
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