HEIFとJPEGとの間には全く互換性はない。高効率(HEIF形式)で撮影した写真が「スマホ・PCのアプリが非対応ゆえに見られない」とうトラブルが起こる事も考えられる。これでは困る。
しかし、心配は不要だ。iOS 11には他のアプリや端末に高効率写真を渡そうとすると、状況に合わせてJPEG形式に自動変換する仕組みがある。これがミソだ。
例えば「Facebook」「Instagram」「Twitter」といったSNSアプリで写真をシェアしようとすると、JPEG形式に変換してからアプリにデータを渡している。なので、高効率で撮影した写真も問題なくシェアできる。
また、AirDropで高効率写真を転送する場合も、転送先がiOS 11以降のiPhone/iPad(※3)またはmacOS High Sierraをインストール済みのMacなら高効率のまま、iOS 10までのiPhone/iPadまたはmacOS Sierraまでをインストール済みのMacならJPEG形式に変換してから転送するようになっている。
※3 高効率での撮影に非対応の機種でも、再生はできる(ただし高効率動画の再生には一定の制約がある)
実用上の問題は、今のところない……ように思えるが、1つだけ注意しなくてはいけないケースがある。
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