その名の通り、「ミラー」モードでは、同じ映像を2つの画面に投影する。縦画面の場合は同じ向きに、横画面の場合はヒンジを基準として向い合うように表示される。
タッチパネルは両方の画面で有効となっているが、2画面同時に操作することはできない。
動画を2人で向き合って見る時はもちろん、客先でのスマホを使ったプレゼンにも便利そうだ。
「大画面」モードを使うと、2つの画面を「2160×1920ピクセルの6.8型ワイドディスプレイ」として利用できる。ナビゲーションバーは、常にメイン画面側に出る。
このモードが有効になると、アプリに報告される画面解像度も「2160×1920ピクセル」となる。若干特殊な解像度ではあるが、この解像度(と端末形状)を想定したアプリはより便利に使えるはずだ。ドコモ純正アプリでは、「dマガジン」と「dブック」においてZ-01Kへの最適化を行っている。
大画面モードへの切り替えは画面解像度の変更を伴うため、アプリが再起動したりエラーを起こしたりする可能性がある。そこで、大画面モードとその他の画面モードとの切り替え時には警告ダイアログが出るようになっている。
Z-01Kはメイン画面の左上に2030万画素カメラを備えている。カメラはこの1つだけだ。
しかし、Z-01Kでは2画面を生かして1つのカメラをインカメラとしてもアウトカメラとしても使えるようにしている。
標準カメラアプリは、まず「インカメラモード」で起動する。このモードではメイン画面が点灯し、サブ画面は消灯する。2030万画素センサーのおかげか、かなりキレイな自分が写り込む。もちろん「美肌モード」も使える。
この状態で画面のカメラアイコンをタップするとサブ画面が点灯し、メイン画面は消灯して「アウトカメラモード」に移行する。モードの切り替えに合わせて、撮影モードの表示順序も一部入れ替わる。
要するに、画面の切り替えによって“疑似的に”カメラのイン・アウト切り替えを実現しているのだ。
Z-01Kの2画面は、ユーザーの工夫次第で非常に便利に使えそうだ。
ただ、その便利さを存分に発揮するには、2画面モードでは「マルチウィンドウ」、大画面モードでは「2160×1920ピクセルの画面」を想定したアプリが必要となる。
この2点を“意識”したアプリをより多くそろえるために、ドコモとZTEがどこまで「頑張る」のか、注目したい。
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