中国でセルフィーに特化したスマートフォンを出しているMeituから、革張り仕上げの「Meitu V6」が発表されました。これまでは若い女性をターゲットにした製品を多く出してきた同社ですが、このV6はラグジュアリー感を高めることでより年配のユーザーもカバーできる、高級モデルです。
インカメラは1200万画素+500万画素のデュアル。1200万画素カメラではメインの撮影を行い、AIによる美顔エフェクトもリアルタイムにかかります。一方、500万画素はワイド撮影やボケ用の遠近感のために利用されます。インカメラでもボケ撮影ができるのが大きな魅力。さらにはアウトカメラも全く同じカメラを搭載。つまり4つのカメラを搭載しているのです。
そして大きな特徴はその外観と仕上げ。革張りの背面はステッチも表現され、革の手帳や財布のようなデザインです。手に持ってみると肌触りは非常によく、プラスチックや金属、ガラスとは全く異なる心地よい風合いです。使い込んでいくうちに自分だけの色合いに変わっていくのでしょう。さらには同色のケースも用意されます。
高級スマートフォンといえば、倒産してしまった「VERTU」が思い出されます。MeituのV6もよく見ると背面に「V」のデザインが模されており、どことなくVERTUっぽさを感じさせます。ちなみにMeituのスマートフォンは、標準モデルの「M」シリーズに、後から高級モデルの「V」シリーズとハイスペックモデルの「T」シリーズが加わって現在は3つのラインで製品を展開中。
さてV6の価格は5099元。チップセットはMT6799、メインメモリ6GB+ストレージ128GB、5.5型フルHDディスプレイのスペックを考えると、日本円で約8万6000円の価格はかなり強気。とはいえV6は高級モデルであり、セルフィー機能だけを求めるのであれば割安な「T8」など他のモデルもあるのです。
しかもカスタマイズできるオーダーモデルも用意されます。名前の刻印やカメラ周りのプレートの変更、ステッチの糸の色の指定、さらにはパッケージデザインを変更できるなど、世界で1台のモデルを作ることができるのです。大手メーカーでは小回りの利いた製品展開は難しく、少数精鋭モデルで展開しているMeituならではのサービスといえます。なお価格は6999元、約11万8000円。とっておきの1台など、特別なギフト用途に向くでしょう。
V6の本体カラーはピンク、オレンジ、ブルー、グリーン。他社なら定番のホワイトやブラックはなく、V6での定番カラーはピンク。他の3色はあまり見かけない鮮やかな色合いです。スマートフォンとしてよりも、高級バッグやステーショナリーなどと一緒に使いたくなる、そんな高級スマートフォンがこれからのトレンドの1つになるかもしれませんね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.