アレにソックリ? 前後にデュアルカメラ、ベゼルレスボディーの中華スマホ山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2017年09月24日 06時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 2017年9月12日から14日まで米サンフランシスコで「Mobile World Congress Americas(MWCA) 2017」が開催されました。大手メーカーの新製品は前週のIFA 2017前後でほぼ出尽くしており、MWCA 2017では目新しい製品発表はありませんでした。しかし新興系メーカーが数多く出展し、なかなか興味深い端末を展示していました。その中から中国Leagooの気になる製品を紹介しましょう。

Leagoo OEMやODMを手掛ける中国Leagoo

 Leagooは東南アジアでは自社名のLeagooブランドのスマートフォンも出していますし、相手先ブランドでの製造や開発を手掛けるOEM/ODM事業も行っています。MWCA 2017には最新モデルがいくつか展示されていましたが、その中でも2つの最新モデルは同社の意欲作です。

Leagoo Leagooの2つの新製品がかなり気になる

 まずは「S8」と名付けられた製品から。ちなみにこれはLeagooの製品名ですが、ODMの場合は顧客先のブランドや型番で販売されることになるのでしょう。S8という名前はユーザーがイメージしやすくするために付けたのでしょう。その名前から想像できるように、ディスプレイは18:9の縦ワイドサイズ。5.72型とやや大柄ながらも横幅を抑えています。この秋から各社が次々に投入しているスタイルですね。解像度は720×1440ピクセルのようです。

Leagoo 18:9のディスプレイを採用する「S8」。解像度はHDプラス

 背面を見ると、今流行のデュアルカメラ仕様になっています。解像度は1600万画素+200万画素。片側のカメラは深度測定などボケ撮影用に使われるようです。カメラの下には指紋認証センサーも搭載しています。このS8は「Galaxy S8のクリソツ」とか言われていますが、アスペクト比は異なるうえに背面デザインもだいぶ違います。そして本体の質感は全く別。S8のデザインをかなり“インスパイア”して独自の端末を作り上げた、としておきましょう。

Leagoo 背面にはデュアルカメラ+指紋認証センサーを搭載

 本体を握るとかなりスリムに感じます。これは背面側の側面の角を取った形状にしているから。サムスンのGalaxy S8/S8+と同等のデザインですね。ですがディスプレイ側の角は表面のガラス部分を軽く丸める程度、いわゆる「2.5D」と呼ばれるもの。ということでGalaxy S8よりもLGのスマートフォンに近いイメージでしょうか。本体のデザインはさておき、18:9のディスプレイがこれから主流になることを感じさせてくれます。

Leagoo 背面はエッジを取っており握りやすさを増している

 そしてS8がすごいのはインカメラ。何とこちらも800万画素+200万画素のデュアルカメラなんです。つまり前後合わせて4つのカメラを搭載しているんですね。現在市場に出ている4カメラ機は中国GioneeのSL10程度。Alcatelが4月に発表した「Flash」は結局発売されていないようですし、他にはマイナーメーカーの製品があるくらい。LeagooもこのS8の採用メーカーを頑張って増やせば、市場での評判を高めることができるかもしれません。

Leagoo インカメラもデュアルだという。前後4カメラをそなえたスマートフォンはなかなか無い

 さて、もう1つの製品もどことなく見たことのあるデザイン。ベゼルレスの「KICCA MIX」です。この名前は中国Xiaomi(シャオミ)の「Mi MIX」から持ってきたものでしょうね。MI MIXは6.4型 1080×2040ピクセルの3辺ベゼルレスディスプレイを搭載したハイエンドモデルでした。一方、LeagooのMIXは5.7型フルHD、プロセッサはMT6750T(8コア 1.5GHz)とミッドレンジに位置する製品。価格は100ドル台が想定されるとのこと。

Leagoo ベゼルレスデザインの「KICCA MIX」

 背面はデュアルカメラ。Mi MIXがシングルですから、この部分も差別化しています。まあとにかくパッと見で「Mi MIXのマネ」とかいう意見も出てくるのですが、サイズも違うしカメラも頑張っている、その心意気は評価したいところ。

Leagoo 背面カメラはデュアル。こちらも縦に2つに並べるオーソドックスなデザイン

 一方で特筆すべきはインカメラ。画素数は1300万でMI MIXの500万画素を大きく上回ります。またカメラはMI MIXの右下ではなく左下にあります。この方が端末を縦に握ってセルフィーするときに使いやすいでしょう。つまりMI MIXのインカメラはオマケ程度でしたが、KICCA MIXはセルフィー需要にもしっかり応える端末というわけです。

Leagoo インカメラの位置は左下。1300万画素と高画質だ

 これら2製品はODMと自社ブランド販売を考えた戦略モデルなのでしょう。そのため、どことなく他社と似たデザインになってはいますが、独自の改良はしっかりと加えられています。もう少し独自性を強めてほしいところですが、流行をすぐに取り入れる動きの速さは認めてあげてもいいでしょう。同社のキャラクターの恐竜のマスコット、いずれ各国で見られるようになるかもしれません。

Leagoo 恐竜らしいキャラクター。本社に巨大なものが飾られているらしい

 ちなみにLeagooは2017年8月にイギリスプレミアリーグの「トッテナム・ホットスパーFC」の5年間のスポンサー契約を結びました。ぱっと出てきて適当な品質の製品を他社から供給してもらうだけ、なんてメーカーではありません。自社できっちり製品を開発、製造しているメーカーなのです。

Leagoo プレミアリーグのスポンサー契約も結んでいる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月24日 更新
  1. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダーを実際に試してみた 画質やWi-Fiスマホ連携の使い勝手を検証 (2024年05月21日)
  2. Xiaomiが「POCO F6 Pro」を発売 Snapdragon 8 Gen 2搭載で6万9980円から、ゲーミング要素は控えめに (2024年05月23日)
  3. 「Pixel 8a」は「Pixel 7a」「Pixel 8」と何が違う? どんな人向け? スペックを比較しながら考える (2024年05月24日)
  4. 「即決禁止」の独自ルールも あなたの知らない「メルカリの世界」(前編) (2018年05月01日)
  5. データで振り返る“スマホシェア”の5年間、Google躍進で国内メーカーに衝撃 (2024年05月24日)
  6. IIJmioとmineoが“スマホ乗っ取り”で注意喚起 副業などを口実にだまされ、eSIMを他人に渡してしまう事案 (2024年05月22日)
  7. USB Type-C接続のインイヤーオープン型イヤフォン「JBL TUNE305C」発売 (2024年05月23日)
  8. ダイソーで買える550円のスマホ向けカメラグリップを試してみた “あのライカ監修スマホ”が気になってしょうがない人に向いてる? (2024年05月20日)
  9. ポケモンGOのAR撮影が“誰でも簡単に”楽しめるよう大幅進化 Nianticの狙い、遊んで感心したこと (2024年05月23日)
  10. POCOブランド初のタブレット「POCO Pad」、4万4800円で6月中旬以降に発売 (2024年05月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年