Huawei、OPPO、Vivo、Xiaomi――2017年の中国夏商戦を制するのはどのメーカーか?山根康宏の中国携帯最新事情(1/2 ページ)

» 2017年08月07日 12時24分 公開
[山根康宏ITmedia]

 毎月のように各メーカーが新製品を市場に投入する中国。各メーカーから夏商戦向けの最新モデルが出そろった。豊富なラインアップで中国スマートフォンの「顔」の座を不動のものにしているHuawei、少数精鋭モデルで互角の戦いを挑むOPPO、そして復権をかけるXiaomiなど、各社の新製品を見ていこう。

セルフィー強化で人気は揺るがず「OPPO R11」「Vivo X9s」

 中国大手メーカー上位の国内シェア争いは、先の見えない混沌(こんとん)とした状況に入りつつある。OPPO(オッポ)がHuawei(ファーウェイ)と抜きつ抜かれつの争いを繰り広げる中、3位のVivo(ビボ)も着々と販売数を伸ばしており、この3社はどのメーカーが1位になってもおかしくない状況になっている。

 カウンターポイントの最新調査によると、2017年第2四半期(4〜6月)の中国国内のメーカー別シェアは、1位Huaweiが20.2%、2位OPPOが18.8%、3位Vivoが17%。3社ともに前年同期よりシェアを伸ばしており、3社の合計だけで56%と半数を超えている。ちなみに前年同期の3社合計は46.1%だった。

中国携帯 中国で高い人気を維持するOPPOの最新モデル「R11」

 これら3社の中でも、OPPOとVivoの製品ラインアップは他社とは大きく異なる。両者の売れ筋かつアピールモデルはSnapdragon 650系を搭載したミッド・ハイレンジモデルであり、価格帯も2000元台(約3万3000円〜4万9000円)という「ちょっと高いけれど、それでも買いたくなる」製品をそろえているのだ。

 OPPOは7月に「R11」「R11 Plus」を発表。それぞれ5.5型フルHD、6型フルHDのディスプレイを搭載し、2000万画素のインカメラを大きな売りにしている。またVivoの「X9s」「X9s Plus」は5.5型フルHD、5.85型フルHDで、こちらもインカメラは2000万画素だ。一見するとどちらも似たような製品に見えるが、OPPOはアウトカメラが2000万画素+1600万画素のデュアル、Vivoはインカメラが2000万画素+500万画素のデュアルと、目指す方向性が異なっている。

中国携帯 Vivoも着々と販売数を伸ばしている

 どちらのモデルも半年前に発売された前モデルの機能をブラッシュアップしつつ、価格は前モデル同様に抑えており、iPhoneの半分以下という買いやすい価格も大きな魅力だ。発売されて以降、中国国内の販売ランキングでどちらも常にトップ5入りしている。

ラインアップに厚みを持たせる「Huawei honor 9」「Xiaomi 5X」

 ライカカメラを搭載したモデルが人気のHuaweiの場合、日本でも販売されている「P10」シリーズが中国でも人気だ。このP10の兄弟モデルといえる「honor 9」は、価格を抑えながらもスタイリッシュなデザインとデュアルカメラの搭載で注目を浴びている。価格は2699元(約4万4300円)と、P10(3788元、約6万2100円)より30%も安いが、この値段はOPPO R11、Vivo X9sと同じ価格帯で、Huaweiが両モデルに真っ向からぶつけてきた戦略的な製品でもある。

 本体はミラー仕上げの光沢感あふれる背面仕上げに、P10と画素数は同じ2000万画素+1200万画素のデュアルカメラを搭載。カメラはライカではないものの、写真の仕上がりは十分納得のいくものだ。しかもプロセッサはフラグシップモデルのP10と同じ「Kirin 960」(8コア 2.4GHz)を搭載している。これだけのスペックをこの価格で出してきた理由は、OPPOとVivoの勢いが本物であることをHuaweiが十分認識しているからだ。ディスプレイは5.15型フルHDとOPPOやVivoより一回り小さいものの、「P10相当」の機能は大きな売りになるだろう。

中国携帯 P10相当のスペックでOPPO対抗の「honor 9」

 このように2017年夏の中国スマートフォン市場がR11/R11 Plus、X9s/X9s Plus、honor 9/P10の話題で盛り上がる中、食い込みを図ろうと登場した新型モデルがXiaomiの「Mi 5X」だ。Xiaomiは2017年4月にSnapdragon 835を搭載した「Mi 6」を発売したばかり。1200万画素のデュアルカメラを搭載するなど、時代の流れに乗ったハイエンド機で、2499元(約4万1000円)という価格は破格のものだった。

 しかしインカメラは800万画素にとどまり、当時のOPPO、Vivoの最新モデル「R9s」「X9」の1600万画素、2000万画素と比べると大きく見劣りした。また5.15型のディスプレイサイズも小ささが目立ってしまう。しかもhonor 9がほぼ同じスペック、価格帯ということもあり、苦戦を強いられている。Xiaomiのフラグシップモデルは2000元を切る1999元(約3万2800円)という価格設定が常だったこともあり、2000元を超える価格設定も中国の消費者の心を引き付けられなかった。

 そこでこの夏商戦向けに価格を抑えた「Mi 5X」を投入。カメラはアウト1200万画素のデュアルカメラでMi 6相当、インは400万画素と弱いものの、ディスプレイサイズは5.5型としてOPPOとVivoに合わせてきた。1499元(約2万4600円)という価格も手ごろ感がある。XiaomiとしてはMi 5Xで消費者の関心を向けさせ、Mi 6の販売数アップも狙いたいところだろう。

中国携帯 低価格のデュアルカメラモデルMi 5Xで人気回復を目指すXiaomi
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月31日 更新
  1. なぜ? 楽天モバイルでMNPポイントが付与されず 「不適格」と判定された理由と6つの自己防衛策 (2026年08月30日)
  2. なぜ? Suicaが使えない「クレカ乗車・QR専用改札機」設置の意図 東京メトロに疑問をぶつけてみた (2026年08月30日)
  3. 全プラン2000円未満でギガの無駄遣いをゼロに、楽天モバイルのサブ回線にも HISモバイル新料金の狙い (2026年08月28日)
  4. 止まらぬ中華スマホの“デカバ”進化 HONORから1万1000mAhの「X80 Pro Max」が登場 (2026年08月30日)
  5. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  6. ソニーが1万9800円の有線イヤフォン発売 「心地よい低音」ではなく「正確な原音」を (2026年08月28日)
  7. 「モバイルバッテリー(借り物)を川に捨てる」という発想が信じられない (2026年08月29日)
  8. スマホ値上げ時代にXiaomiが出した答え 「エントリーでも6年更新」や「1万mAhバッテリー」で“長く安心”を訴求 (2026年08月28日)
  9. 電車にスマホ貼り付け撮影した走行動画、SNSで炎上 重大事故の恐れ、法的リスクも (2026年08月29日)
  10. 【ニトリ】1990円の「4WAY マグネット付き360度クリップファン」 コードレスで置き場所が自由自在 (2026年08月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー