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» 2017年11月28日 06時00分 公開

iPhone Xの画面サイズは「Plus」より大きい?小さい?

「iPhone X」の画面サイズは5.8型。スペック上は5.5型の「Plus」よりも大きいが、実際の表示はどうなのか? さまざまなアプリで比べてみた。

[田中聡,ITmedia]

 「iPhone X」の画面サイズは5.8型。これまでのiPhoneでは最も大きなサイズだ。大画面のiPhoneといえば、従来は「iPhone 6 Plus」〜「iPhone 8 Plus」の「Plus」がおなじみだった。Plusの画面サイズは5.5型なので、この数値だけを見ると、iPhone XはPlusよりも画面サイズが大型化したことになる。

iPhone X 左が5.5型の「iPhone 7 Plus」、右が5.8型の「iPhone X」。スペック上の画面サイズはiPhone Xの方が大きいが……

 でも、ちょっと待ってほしい。

 画面サイズの型(インチ)は、ディスプレイの対角線の長さであり、画面の横幅(短辺)や縦幅(長辺)を指すわけではない。

iPhone X iPhone Xのディスプレイの仕様。画面サイズはあくまで対角線上の長さだ

 そしてiPhoneの場合、Plusを含む従来機種が持つディスプレイのアスペクト比(長辺と短辺の比率)は16:9だったが、iPhone Xのディスプレイは縦長になり、短辺を9とすると、長辺は約19(アスペクト比は19:9)になる。つまりiPhone Xのディスプレイは、Plusと比べて全体が大きくなったというよりは、縦長になったのだ。

 実際にiPhone XとiPhone 7 Plusを並べると、ディスプレイの縦幅はiPhone Xの方が長いが、横幅はiPhone 7 Plusの方が長い。ディスプレイの横幅と縦幅を測ると、iPhone Xは約62×135mm(切り欠きを除くと130mm)、iPhone 7 Plusは約63.5×121mm。

 では、実際にアプリを利用すると、表示範囲や大きさはiPhone XとPlusではどれだけ違うのだろうか? いくつかのアプリを例に出しながら見ていこう。なおPlusはiPhone 7 Plusで試した。

 TwitterやFacebook、SmartNewsなど縦にスクロールするアプリだと、iPhone Xの方が1画面で多くの情報を表示できる。Twitterだと2〜3行、Facebookだと大きなフォントで1行ほどの差がある。App StoreアプリもiPhone Xの方が表示範囲は広い。

iPhone X 左がiPhone 7 Plus、右がiPhone Xの画面(以下同)。こちらはTwitterの画面
iPhone X Facebookの画面

 Safariはどうか。スマートフォンに最適化されたレイアウトだと、XとPlusどちらが広く表示できるかはページによって異なる。ただITmedia Mobileをスマートフォン表示だと、横幅の広いPlusは1行あたりの文字数が多く(改行が少ないため)、トップページならより多くの記事タイトルを表示できる。記事面については、表示する場所によってXとPlusどちらが広く表示できるかは異なる。XもPlusも同じ文字設定で見比べたところ、肉眼で見える文字サイズも同じだった。

iPhone X ITmedia Mobileスマートフォンビューの比較。改行の少ないiPhone 7 Plusの方が、記事を1つ多く表示できている

 ITmedia MobileトップをPCサイト用のレイアウトにしたところ、iPhone Xの方が広範囲を表示できている。記事タイトルの改行位置は2機種とも同じだったので、iPhone Xの方が文字サイズは小さい。

iPhone X こちらはPCビュー。文字サイズはやや小さくなるが、iPhone Xの方が広範囲を表示できる

 写真や動画の表示はどうか。iPhoneで撮影した写真のアスペクト比は4:3のみ。写真は横幅めいっぱいに表示されるため、画面の横幅がPlusより短いiPhone Xの方が、表示する写真も小さくなる。動画のアスペクト比は16:9だが、こちらも画面の横幅(短辺)が基準になるため、Plusの方が表示サイズは大きい。

iPhone X 写真はiPhone 7 Plusの方が断然大きい

 YouTubeの動画も同様で、横幅(短辺)めいっぱいにコンテンツが表示されるので、Plusの方が大画面になる。

iPhone X YouTubeの動画もiPhone 7 Plusの方が大きい

 ゲームを横向きに全画面表示をしても、横幅の広いPlusの方がやはり大きく表示できる。

iPhone X 横画面で表示したゲームもiPhone 7 Plusの方が大きい

 電子コミックも写真と同様、4:3に近い比率なので、Plusの方が大きく表示される。コミックアプリがiPhone Xの表示に最適化されていても、電子コミックのアスペクト比は固定されているので、単に上下の余白が増えるだけになる。

iPhone X 電子コミックのアプリがiPhone Xに最適化されていても、コミックのアスペクト比は固定のため、iPhone 7 Plusの方が大きく表示される

 ディスプレイの解像度はiPhone Xが1125×2436ピクセル(458ppi)、Plusが1080×1920ピクセル(401ppi)で、Xの方が高精細なのだが、この程度の差は肉眼では分かりにくい。電子コミックなどで文字の視認性も大きな差は感じられない。単純に表示が大きいPlusの方が迫力があって、写真も動画もコミックも楽しめると感じた。

 ここまではiPhone Xの表示に最適化されたアプリを比較してきたが、最適化されていないアプリだと、上下に余白(黒い帯)ができてしまう。先述した写真や動画と同じく、アプリ画面のアスペクト比は変わらないので、Plusの方が明らかに表示範囲が広くなる。

iPhone X iPhone Xに最適化されていないGoogleマップの画面。iPhone 7 Plusの方が広範囲の地図を表示できている

 このように、iPhone Xでディスプレイの型(インチ)数は大きくなったが、=「コンテンツの表示サイズが大きくなる」とは限らず、むしろPlus比では小さくなることの方が多いことは覚えておきたい。「大画面がいいから」とスペックの数値をうのみにしてPlusからiPhone Xに乗り換えると後悔するかも。動画やゲーム、コミックなどのエンタメコンテンツを大画面で楽しみたい! という人は、今ならiPhone 8 Plusを選ぶ方がいいかもしれない。……と、実際にiPhone 7 PlusからiPhone Xに乗り換えた筆者は感じた。

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