2017年のモバイル業界を振り返る(8月編): “公認”セーラームーンスマホは日本未発売/新iPhoneの「足音」Mobile Monthly Top10

» 2017年12月28日 06時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 2017年も多数の話題がモバイル業界をにぎわせました。ここでは、2017年1月〜12月のITmedia Mobile月間アクセスランキングを紹介し、各月で注目を集めたトピックを振り返っていきます。

 今回は8月のランキングをお届けします。

 8月といえば、各キャリアの夏モデルが一通り出そろう頃合い。

 そんな8月に一番アクセスが多かった記事は、山根康宏さんが執筆した「細部へのこだわりが半端ない 中国の“セーラームーンスマホ”は全世界で発売すべき」でした。

 このスマートフォンは中国Meituが「Meitu M8」をベースに開発したもので、権利者からのライセンスを取得した“公認”モデルです。筆者も実物を見る機会があったのですが、パッケージ、付属品、本体からプリインストールコンテンツに至るまでものすごいこだわりぶりでした。

 その後、同社は「Meitu M8s」をベースにセーラームーンスマホの第2弾に加え、「ハローキティスマホ」「ドラえもんスマホ」「ドラゴンボールZスマホ」も開発。これらも、権利者からライセンスを取得した公認モデルです。

 半端ないこだわりを詰め込んだこれらのコラボスマホですが、残念ながら日本では販売されていません。Meituはビューティーカメラアプリでも知られており、東京にも拠点を構えています。しかし、日本でスマホを販売する予定はないそうです。

 日本生まれのキャラクターの世界観をしっかりと再現したスマホが、日本では未発売――これほどもったいないことはないと思います。日本でもこの“こだわり”に触れられる日が来るといいなと思います。

セーラームーンスマホ(第1弾) 1万台限定で販売されたMeituのセーラームーンスマホ(第1弾)。「これでもか!」というほどのこだわりを詰め込んだ1台だった

 この月は、例年翌月(9月)に発表される「新型iPhone」のうわさで持ちきりになる月。それに伴う旧機種の値下げにも関心が集まる月でもあります。ランキングの5位と10位に入った記事は、そんな傾向を明確に示したものです。

 順当に行けば、今年(2017年)は「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」のスペックアップモデルが出る年……なのですが、初代iPhone(日本未発売)誕生からちょうど10年ということもあり両機種の後継機種の他に、“スペシャル”なモデルが出るのではないかとうわさされてました。また、そのスペシャルモデルが出ることに伴い、後継機種の名称が「iPhone 7s」「iPhone 7s Plus」ではなく「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」になるのではないかという臆測もありました。

 後にスペシャルモデルは「iPhone X(テン)」、iPhone 7/7 Plusの後継機種はiPhone 8/8 Plusとして世に発表されることになりますが、うわさとその答え合わせだけでも大いに盛り上がるiPhoneは、やはりスマホの中でも別格の存在なのかもしれません。

iPhone 7とiPhone 7 Plus 例年8月は、新型iPhoneに関するうわさと、旧機種の値下げに関する話題が盛り上がりやすい。その点では2017年もご多分に漏れなかったといえる

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