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世界のスマートフォン市場、Androidが第3位に――Gartner調べ

» 2010年08月16日 08時33分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 世界の携帯電話販売台数は、スマートフォンの販売拡大にけん引されて伸び続けている。米調査会社Gartnerが8月13日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月期)の世界の携帯電話市場に関する調査結果によると、スマートフォンの販売台数は前年同期比50.5%増で、携帯電話市場に占める割合が19%に拡大した。

 携帯電話の販売台数は前年同期比13.8%増の3億2560万台だった。メーカー別シェアでは、複数のAndroid端末を販売している台湾のHTCが前年同期比139.1%増と躍進し、初めてトップ10圏内に入った。上位3社はフィンランドのNokia(34.2%)、韓国のSamsung(20.1%)、韓国のLG Electronics(9.0%)と前年同期と変わらなかったが、Nokiaは2.6ポイントシェアを下げている。Gartnerは、高性能端末を高価格で販売するNokiaの戦略はシェアを維持するのには不十分であり、サードパーティーの開発者を引きつけるためにプラットフォーム戦略を改める必要があると指摘する。

4〜6月期の世界携帯電話メーカー別販売シェア(単位:千台)
順位 メーカー名 2010年2Q販売台数 シェア(%) 2009年2Q販売台数 シェア(%)
1 Nokia 111,473.8 34.2 105,413.4 36.8
2 Samsung 65,328.2 20.1 55,430.1 19.3
3 LG 29,366.7 9.0 30,497.0 10.7
4 Research In Motion 11,228.8 3.4 7,678.9 2.7
5 Sony Ericsson 11,008.5 3.4 13,574.3 4.7
6 Motorola 9,109.4 2.8 15,947.8 5.6
7 Apple 8,743.0 2.7 5,434.7 1.9
8 HTC 5,908.8 1.8 2,471.0 0.9
9 ZTE 5,545.8 1.7 3,697.9 1.3
10 G’Five 5,208.6 1.6 NA NA
その他 62,635.2 19.30 45,977.2 16.1
総計 325,556.8 100.0 286,122.3 100.0
(資料:Gartner)

 スマートフォン市場をOS別で見ると、米GoogleのAndroidが急成長しており、世界市場でiPhone OSを抜いて第3位になった。米国市場では、カナダのResearch In Motion(RIM)のBlackBerryをも抜き、首位を獲得したという。Gartnerは「特定通信キャリアと独占販売契約を結ばない戦略と、多数の端末メーカーからの製品販売に支えられた」結果の成長としている。一方、AppleのiPhone OSに関しては、6月末に発売したiPhone 4の在庫管理を失敗しなければ、2010年下半期に引き続き販売を拡大できるとみている。

4〜6月期の世界スマートフォンOS別販売シェア(単位:千台)
順位 OS名 2010年2Q販売台数 シェア(%) 2009年2Q販売台数 シェア(%)
1 Symbian 25,386.8 41.2 20,880.8 51.0
2 BlackBerry 11,228.8 18.2 7,782.2 19.0
3 Android 10,606.1 17.2 755.9 1.8
4 iOS 8,743.0 14.2 5,325.0 13.0
5 Microsoft Windows Mobile 3,096.4 5.0 3,829.7 9.3
6 Linux 1,503.1 2.4 1,901.1 4.6
その他のOS 1,084.8 1.8 497.1 1.2
総計 61,649.1 100.0 40,971.8 100.0
(資料:Gartner)
変更履歴:本文中「iPhone OSを抜いて第3位になった。」とすべきところを「iPhone OSを抜いて第2位になった。」としていました。お詫びして訂正いたします。[2010/08/16 9:30]

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