MacBookで白黒ハッキリつけてみた+D Voice

» 2006年06月23日 14時20分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

 プラットフォームをPowerPC系からIntel系に一新し、さらにBoot CampでWindowsユーザーへ強烈なアピールを図ったアップルコンピュータ。米国では“Get a Mac”キャンペーンを展開しており、その中で「You can even run Windows」とうたっているほどだ。

 なお、現状のIntel MacでWindowsを動かすには、Boot Campまたは仮想ソフトウェアを利用する。ただ、後者は現時点で「Microsoft Virtual PC for Mac」がIntel Mac上で動作せず、こちらで販売されている「Parallels Desktop for Mac」が本家Apple Computerのホームページで取り上げられている。

 このような中で期待されていたのが、低価格ノートPC「iBook」の後継機「MacBook」だ。今回の調査はMacBookが発売された5月16日から6月21日まで行なったが、結果は一目瞭然(りょうぜん)だ。



 1位と2位をMacBookが独占し、ほかを大きく引き離しており、まさに待望の製品だったのが分かる。この比率は、調査当初から大きな変動がなく、実際、筆者の周りではライター諸氏を筆頭に非デザイナー系の人たちがこぞって購入し、Macユーザー率が確実に増えた。

“黒”か“白”か、それが問題だ

 悩ましいのは、この記事(「黒いのは高いだって? それはスペシャルだからさ」――MacBookインタビュー)にあるように、ほぼ5年ぶりに復活を果たした黒ボディ(俗称“MacBook KURO”)が最上位モデルのみとなっていることだろう。下位モデルのMacBookは13万4800円/15万9800円と手ごろな価格で提供される半面、ボディカラーが従来と同じ白になってしまうからだ。直販のAppleStoreで黒と白を同じスペックにしても1万3700円の差額があり、これが“スペシャル”たるゆえんだ。

 ITmediaの読者投票では、発売当初からMacBook KUROを抑えてMacBook 白がわずかにリードを続け、最終的には1%(76票)とわずかな差になりながらも首位の座を守り続けた。いずれにせよ、読者の期待と製品の高いポテンシャルがうまくマッチした例と言えそうだ。

 また、液晶一体型のiMacや安価なMac miniといったデスクトップPCを尻目に、比較的高価なMacBook Proが3位に位置しているのが興味深いところ。こちら(Intel Macの最高峰「17インチMacBook Pro」を徹底検証――Windows機としての実力は? )やこちら(「4倍高速」なMacBook Pro、魅力は何倍?)の記事でも触れたとおり、MacBook Proならではの魅力に心を引かれる人が多いのだろう。

 ちなみに、PC USER内でMac関連の記事をまとめたページはこちら。興味のある人は一度のぞいてみて欲しい。

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