先日ITmediaに掲載されたEee PC S101日本向け発表会の記事で、気になる言葉がさらりと書かれていた。
「11月7〜8日にJR新宿駅構内で行われる発表記念イベントでは、発売前のS101が抽選で当たる」
な、なんですと。日本市場の出荷開始は11月22日なのに、その半月も早く自分のものにできるのですかっ(レビュー記事で使う評価用の機材もまだ来ないというのに)。それを聞いて「抽選で当たる」というフローがあることもすっかり忘れて新宿駅に走った記者であった。
新宿駅といってもJR東日本やら小田急やら東京メトロ丸の内線やら京王線やら都営地下鉄新宿線やら都営大江戸線やら東京メトロ副都心線やらいろいろあるが、ASUSのイベント「Eee PC Anniversary & Eee PC S101 Launch Event」が行われているのはJR新宿駅の構内だ。
「そうはいっても、新宿駅もひろうございます」と東北出身の記者は戸惑うばかりだが、JR新宿駅で待ち合わせといえば、国鉄の時代から有名なスポット「アルプス広場」にASUSのイベントブースが用意されている。ちょうど東口改札と中央東口改札の中間地点だ。改装されて白基調となった駅構内で、青地に白抜きの「ASUSロゴ」が“どかん”と目に飛び込んでくるので、すぐに気がつくだろう。
イベントが行われているのは11月7日と11月8日の2日間で、時間は11時から20時まで。アルプス広場に設けられたイベントブースには、Eee PCを始めとするASUSのノートPCが展示されたコーナーが3カ所に、デモンストレーションを行うステージが1カ所。それから、(一番大事な)Eee PC S101の抽選が行われるカウンターが、ゆったりと設置されている。
この手のイベントというと、なかなか足を踏み入れにくかったりするものだが、意外や意外、多くの人がASUSブースでPCを実際に操作していく。抽選カウンターも人が途切れないほどの盛況ぶりだ。Eee PC S101は全部で6台、7日と8日で3台ずつ用意される。このほか、木製USBメモリやシールが商品として当たるだけでなく、先着30名には「巻き尺内蔵ASUSペン」がプレゼントされる。
イベントの名前からして、Eee PCシリーズに注目が集まるところだが、ブースではEee PC以外のASUSノートPCラインアップもそろっている。また、S101以外のEee ECでも、先日発表されたばかりのEee PC 1000H-Xや、NettopのEee Boxが展示されている。「話は聞くけど、ASUSのノートPCって実際に見ることがないんだよね」という人が、ASUSのノートPCラインアップに直接触れることができるまたとないチャンスだ。
ASUSのスタッフに聞いてみると、ブースを訪れる人の多くはASUSの名前を知らないという。従来のEee PCシリーズやS101に触れて、「どこのメーカーなの」という質問から入る来場者に、まずは、ASUSが台湾の会社であることから説明するそうだ。取材をしていた金曜日の午後も、仕事途中のビジネスマンだけでなく、高齢者やとってもラフなファッションをした若年層がブースを訪れて、ノートPCを熱心に操作していくのが見られた。
このところ台湾ベンダーは、日本市場におけるブランドイメージの向上にとても力を入れている。「自作PCユーザー以外に対する認知度のアップ」という意味で、今回、ASUSが行った新宿駅イベントは、かなりのインパクトを「普通の人たち」に与えるのではないだろうか。
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