2008年のPC市場において、Atom N270(1.6GHz)を採用した「Netbook」は1つの潮流を生み出した。低価格ミニノートPCブームの火つけ役となった元祖「Eee PC」に続く流れは、その次世代機である「Eee PC 901-X」をはじめ、「Wind Notebook U100」や「Aspier one」などの競合機を呼び、さらに台湾勢だけでなく多くのPCメーカーがこの新しい市場に参入している。
また、当初は品不足が続いたこれら先行機も9月に入って供給状態が徐々に改善されており、とりあえず「買えるものを勢いで買う」という状態ではなくなったため、需要がある程度満たされたあとの“淘汰の時代”を迎えつつある。低価格ミニノート市場が本当の意味で激戦区となるのはこれからだろう。
上で挙げたように、PC USER編集部ではこれまでにもたびたび新しいNetbookを動画で紹介してきたが、ここでは改めて、アキバのPCパーツショップで人気が高い新型「Eee PC 901-X」を、旧モデル「Eee PC 4G-X」と比較する形で取り上げた。特に旧型から新型への買い替えを検討しているユーザーは、この動画を眺めてその違いを再確認してほしい。もちろん、Eee PC 4G-Xも少量ながらいまだ出回っており、価格面での優位性から“ちょっとしたオモチャ”としてあえて旧型を買ってみる、というのも魅力的な選択かもしれない。
国内向けに投入される新型Eee PCは、パールホワイトとファインエボニーの2色。光沢感のあるボディで、Webカメラの回りを鏡面仕上げにしたり、クリックボタンにヘアライン加工を施すなど、“安っぽく”見えない工夫を凝らしている。また、天面のASUSロゴが消え、左上に「Eee」というロゴが入った。
新旧比較で大きな改良点の1つは液晶ディスプレイのサイズと解像度だが、液晶が一回り大きくなった分、本体サイズは奥行きと高さが若干大きくなり、重量は90グラムほど重くなっている。一方、キーボードユニットはそのまま流用されているが、タッチパッドは広くなった。
Eee PC新旧モデル比較 | ||
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モデル名 | Eee PC 4G-X | Eee PC 901-X |
CPU | Celeron M 353(630MHz駆動) | Atom N270(1.6GHz) |
チップセット | Intel 910GML | Intel 945GME |
メモリ容量 | 標準512MB/最大2GB | 標準1GB/最大2GB |
SSD | 4GB | 12GB(4GB+8GB) |
液晶ディスプレイ | 7型ワイド(800×480ドット) | 8.9型ワイド(1024×600ドット) |
無線LAN | − | 802.11n、Bluetooth 2.0+EDR |
Webカメラ | 30万画素 | 130万画素 |
バッテリー駆動時間(公称) | 約3.2時間 | 約8.3時間 |
本体サイズ | 225×164×21〜35mm | 225×175.5×22.7〜39mm |
重量 | 920グラム | 1100グラム |
そのほか | 4GB SDHCメモリーカード付属 | 20GBオンラインストレージ |
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