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» 2009年03月27日 11時15分 公開

薄くて軽く、しかも安い:デル、魂の1キロ切りモバイルノート――「Latitude E4200」を駆る (1/3)

豊富なラインアップを擁するデルのモバイルノートPCにおいて、日本市場からの要望で軽量化を追求したというのが「Latitude E4200」だ。コイツはただ者ではない。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

シャープなイメージの小型軽量ボディをまとった「E4200」

「Latitude E4200」

 デルの「Latitude E4200」は、ビジネス向けノートPC「Lattitude E」シリーズ中の最小最軽量モデル。12.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、データストレージにSSDを採用したゼロスピンドルノートPCで、最軽量の構成ならば1キロを切る軽さと長時間のバッテリー駆動を実現しているのが特徴だ。日本市場の要望をリサーチし、1キロ以下の軽さを目指して開発した結果、デル史上で最軽量のモバイルノートPCに仕上がっている。

 まずは携帯性だが、ボディのサイズは290.6〜296.5(幅)×204(奥行き)×19.2〜26.8(高さ)ミリ。フットプリントはA4サイズより少し小さく、厚さは最薄部で19.2ミリとかなりスリムだ。重量は4セルバッテリー搭載時の最小構成で997グラムと1キロを切り、非常に軽い。

 背面に装着するバッテリーは4セル(14.8ボルト/28ワットアワー)、6セル(11.1ボルト/58ワットアワー)の2種類がBTOで選べ、また底面に敷く6セル(11.1ボルト/48ワットアワー)のスライスバッテリーも用意されている。スライスバッテリーはいわゆる座布団型の増設バッテリーで、背面に装着する4セル/6セルバッテリーと同時利用が可能だ。

 ACアダプタも薄型軽量のものが付属し、サイズは実測で63(幅)×88(奥行き)×15(高さ)ミリ、重量はケーブル込みで約220グラムしかない。本体と同様、携帯性が非常に優れていることに加えて、急速充電にも対応している。

 ボディのデザインは、ほかのLatitude Eシリーズと統一感のある直線的でシャープなフォルムが印象的だ。マグネシウム合金のボディに、金属製ヒンジ、ヘアライン加工を施した天板を採用する。耐衝撃テストの数値などは公開されていないが、1点加圧試験や2万回のディスプレイ開閉テスト、ねじれ試験などを長時間かけて実施しているという。実際、ボディはがっしりと組まれており、たわみやねじれは感じられない。ディスプレイのヒンジも少々硬すぎるくらいに締められている。これなら、剛性に不安はない。

 天面と底面のカラーは3種類用意されており、マイカブラッシュドメタル(メタリックブラック)、リーガルレッド、レガッタブルーから選べる。今回入手した機材はリーガルレッドモデルだが、表面は光沢仕上げとなっており、金属的な質感を生かした「Latitude E4300」の塗装とはイメージが少し異なる。

つややかな光沢塗装が目を引くリーガルレッドの天板は、少し指紋が付きやすいが、上質なイメージだ(写真=左)。背面に装着するリチウムイオンバッテリーには4セル/6セルタイプがあり、底面にはスライスバッテリーを増設できる拡張コネクタも備えている(写真=中央)。6セルバッテリーを装着すると、背面が出っ張り、重量は約170〜180グラム増える。薄型軽量のACアダプタは、1時間で80%の急速充電が可能だ。底面に敷くバッテリースライスを増設すると、重量は590〜610グラム増すが、長時間のバッテリー駆動が行える(写真=右)

SFFの超低電圧版CPU、1.8インチSSDを採用

 スペックは同社おなじみのBTOによりカスタマイズしてオーダーできる。CPUは、超低電圧版Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)を採用。システムバスは800MHz、2次キャッシュは3Mバイトを内蔵する。通常よりも小さいSFFパッケージのCPUで、TDPも10ワットと現行Core 2 Duoシリーズ中で最も消費電力が低い。BTOではマイカブラッシュドメタルモデルのみ、超低電圧版Core 2 Duo SU9300(1.2GHz)も選ぶことができる。

ネジで固定された底面のカバーを開けると、メモリスロットやSSDが露出する

 チップセットにもやはりSFFパッケージのIntel GS45 Expressを採用しており、グラフィックス機能はGS45内蔵のIntel GMA 4500MHDを利用する。メインメモリはPC3-8500(DDR3-1066)を採用(800MHz動作)し、メモリ容量はオンボードの1Gバイトとメモリスロット1基の構成となっており、BTOで1Gバイト(オンボード)、2Gバイト(1Gバイト+1Gバイト)、3Gバイト(1Gバイト+2Gバイト)、5Gバイト(1Gバイト+4Gバイト)から選べる。2Gバイトと3Gバイトの差額が3150円であるのに対し、3Gバイトと5Gバイトの差額は3万6750円と大きく、5Gバイトにするとかなり割高だ。

 データストレージには1.8インチのSSDを採用しており、HDDはBTOでも選択できない。容量は64Gバイトと128Gバイトの2種類で、64Gバイトには「ウルトラパフォーマンスSSD」という高速タイプの選択肢も用意されている。評価機は128GバイトSSDを搭載していたが、Samsung製の「Thin 128GB uSATA MLC」というモデル名で「MMCQE28GTMUP-MVAD1」という型番が付けられていた。これはMLCタイプのSSDだ。1基のメモリスロットとSSDには底面から容易にアクセスできる。

Samsung製の1.8インチ/128GバイトSSDは、Micro SATAコネクタで接続されていた(写真=左/中央)。ボディの底面には、1.8インチSSD用のベイに加えて、1基のメモリスロット、2基のMini PCI Expressスロット(1基はハーフサイズの無線LANモジュールで占有)、後述するLatitude On用の拡張コネクタが用意されている(写真=右)

 光学ドライブは本体には内蔵しないが、BTOではDVD/CD-RWコンボドライブか、DVDスーパーマルチドライブを選択できる。いずれも外付け用ドライブケースとeSATAインタフェースケーブル、動画再生ソフトのCyberLink PowerDVD 8.1が付属し、本体左側面のeSATAポートに接続して使う仕組みだ。

光学ドライブは、付属の外付け用ドライブケースとeSATAインタフェースケーブルを装着して利用する。ケースとケーブル込みの重量は約365グラムだった

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