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» 2009年06月05日 04時51分 UPDATE

COMPUTEX TAIPEI 2009:Shuttleが提案する「最先端のNettopは自分で作れっ」

スマートで低価格な液晶一体型の登場でNettopも盛り上がりつつある。でも、性能やスペックが横並びでいいの? とShuttleが面白いマザーボードを出してきた。

[長浜和也,ITmedia]

 Shuttleといえば、超小型のキューブ型ベアボーンに早くから力を入れてきたベンダーとして、日本の自作PCユーザーには広く知られている。Shuttleとしても、「小さいPCならまかしてくれ」という自負があると聞く。

 Atomを組み込んだNettopの台頭で、最近では超小型のデスクトップPCが多くのベンダーからリリースされるようになった。しかし、超小型ボディのNettopにしても液晶一体型のNettopにしても、CPUとチップセットの組み合わせが同じなので、多くの製品が横並びで没個性であるという指摘も少なからずある。

kn_shtll_01.jpgkn_shtll_02.jpg Shuttleもカッコイイ液晶一体型Nettopを出荷している(写真=左の奥)。しかし、ほかにPCベンダーが「大画面化」にシフトしていくなかで、Shuttleはディスプレイを10.2型ワイドに小さくした「X Vision X30」を展示している(写真=左の手前)。出荷するかは未定だが、「ちょっと空いているところに、これを置いてちょうだい」と気軽に使える小型の液晶一体型Nettopは意外と普通の家庭でも受け入れられるのではないだろうか

 そういう状況にあって、ShuttleはAtomとIntel 945シリーズチップセットをベースにした超小型PCでも、ほかの製品にはない、ユニークなアイデアをCOMPUTEX TAIPEI 2009で提案している。そのキーワードとなるのが「やっぱり、最先端を先取りするなら自作でしょう!」ということで、Atom対応のマザーボードをShuttleのブースで展示していた。

 そのマザーボード「FM31」で先取りする最先端の1つが「Atomなら完全ファンレスでしょう」だ。FM31にCPUとチップセットを冷却する大きなヒートシンクを載せ、電源供給もACアダプタを利用することでボディ内部から冷却用のファンを一掃できるようにした。

kn_shtll_03.jpgkn_shtll_04.jpg Atom N270とIntel 945GSE Expressを搭載したFM31はクーラーにファンを使わずに大きなヒートシンクで冷却する。メモリスロットにはSODIMMを採用し、電源もACアダプタで供給するなど、その構成はノートPCに近い(写真=左)。Intel 945GSE ExpressマザーなのにバックパネルにHDMIを搭載するのはなぜだ?(写真=右)

 FM31で先取りするもう1つの“最先端”が、FM31に用意されたHDMI出力だ。AtomとIntel 945シリーズチップセットのプラットフォームで問題となるのが、Ble-ray Discに収録されるムービーコンテンツのようなフルHDの再生に対応できないことだ。

 この弱点を解決すべくNVIDIAのIONが登場したわけだが、それとは別に、ShuttleはFM31にmini PCI Expressスロットを用意し、Broadcomのハードウェアデコードチップを搭載したモジュールを差すことで、Atom N270とIntel 945GSE Expressチップセットを搭載したシステムでもフルHDが再生できるようにした。

 ブースにはFM31をベースにしたベアボーンキットも展示されていたが、ShuttleはFM31とBroadcomハードウェアデコードモジュールを単体で販売することも検討しているそうだ。HDコンテンツの再生に特化した静音PCが欲しいユーザーにとって、HDMI出力に対応してフルHDの再生がスムーズにできる低価格で静音性能に優れたPCが作れるFM31は、自作魂をかなり刺激してくれるはずだ。

kn_shtll_05.jpgkn_shtll_06.jpg FM31の基板中央付近に設けられたmini PCI ExpressスロットにBroadcomのハードウェアデコードモジュールを組み込むことで、AtomとIntel 945GSE ExpressベースのシステムでもBlu-ray Disc収録のHDコンテンツが再生できる(写真=左)。ShuttleのブースにはFM31を組み込んだシステムも展示されていた。VESAマウントに対応するので、液晶ディスプレイの背面にボディを取り付けることで「液晶一体型PC」の自作も可能だという(写真=右)

kn_shtll_07.jpgkn_shtll_08.jpg Shuttleがいち早く取り組んだVIAのNanoプラットフォーム搭載ベアボーンも健在だ(写真=左)。そのベアボーンを使ったシステムで測定したWindows Experience Index(写真=右)

kn_shtll_10.jpgkn_shtll_09.jpg ブースにはベアボーンに組み込むIntel H57 Expressマザーボード「FH57」も展示されていた。グラフィックスコアを同じパッケージに載せたClarkdaleとIntel H57 Expressの組み合わせは、小さいキューブ型ベアボーンにとても適しているといえるだろう

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