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» 2010年03月04日 11時00分 UPDATE

CeBIT 2010:「PC需要は2010年に回復する」──Acerプレスカンファレンス (1/2)

いまや、デルやHPを追い抜こうとする勢いのAcerが欧州市場の関係者に向けて「これからも絶好調」とアピール。その自信はどこからくるのか?

[長浜和也,ITmedia]

2013年に成長率20%を実現(除く日本)

 Acerが、CeBIT 2010の2日目となる3月3日にプレスカンファレンスを行った。いまや、欧州のみならず、ワールドワイドでトップクラスのシェアを得るまでになったAcerが大規模なイベントで世界に向けてメッセージを送る最初の機会としても注目される。

 カンファレンスは、Acerの上級副社長 ワルター・デペラー氏による、グローバルにおけるAcerの業績説明から始まった。示された資料では、Acerの業績を「アジア大洋州」「欧州」「北米」「南米」「日本」の各地域ごとにデータを紹介している。Acerの2009年における業績は欧州と日本でマイナス成長となったが、同社の業績予測では、2010年にはあらゆる地域でプラス成長に転じるとする。

kn_acer_01.jpgkn_acer_02.jpg プレスセッションで紹介された、世界各地域における業績と将来の予測(写真=左)。日本も独立した地域として扱われているが、2011年以降、ほかの地域からかけ離れた低い成長率と予測されているのが気になる(写真=右)

kn_acer_03.jpgkn_acer_04.jpg ノートPC(写真=左)とデスクトップPC(写真=右)に分けて分析した業績と将来予想。ノートPCは各地域で市場が成長し、2013年は日本以外で20%の成長率を維持するという(日本だけは成長率が10%を切る)。デスクトップPCでは液晶一体型PCが緩やかに成長するという。

ノートPCの20%は12歳以下が購入する

 デペラー氏が紹介するPC市場の見通しでは、2010年にPCの需要が回復するという。その理由の1つとして、12歳以下の世代、高齢者、教育現場、女性というユーザー層が新しいPC市場を形成し、2012年にはノートPCの20%を12歳以下のユーザーが購入すると予測している。

 また、デペラー氏はPCを訴求するポイントが変わってきていることを指摘する。そこでは、PCの技術的な特徴はメインの訴求ポイントとはならず、デザイン、質感といった見た目の印象が最も重要だと述べる。また、タッチ操作も若い世代ではごく普通となり、古いPCから新しいPCへ買い換える大きな動機になるだろうという考えを示した。

 デペラー氏は、デスクトップPCの市場は縮小傾向にあるものの、決して消滅するものではなく、デザイン性に優れた液晶一体型PC、省スペースフォームファクタの採用、タッチパネルの搭載、立体視対応ディスプレイの採用などで緩やかな成長を維持すると見る。

 一方、ノートPCは今後3年間で年20%で成長し、主流となるモデルでは、Thin & Light、8〜10時間のバッテリー駆動時間、3G通信の対応、タッチパネルの搭載、立体視対応のディスプレイが求められるようになると述べた。

kn_acer_05.jpgkn_acer_06.jpg 有力PCベンダーのワールドワイドにおけるシェア推移を2009年第3四半期まで示す。上のグラフで示すのはPC全体の市場で、下のグラフはノートPC市場を表す。ノートPC市場において、Acerだけ“右上がり”だ(写真=左)。アジア大洋州市場における上位ベンダーのランキング。全体の市場ではデルに次いで第4位だが、ノートPCだけで見ると第3位のシェアを確保している(写真=右)

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