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» 2011年02月15日 17時05分 UPDATE

“モバイルギア”の名称を使うかも悩んだ:PCやスマートフォンの競合ではない 「3つ使い分けてもらいたい」──NEC「LifeTouch NOTE」発表会

キーボード搭載のAndroidノート「LifeTouch NOTE」は、“PC以下、スマートフォン以上”。これまで、ありそうでなかった──という新たな領域の製品として、主に個人ユーザー向けに発売する。

[岩城俊介,ITmedia]

狙いは「PC以下、スマートフォン以上」 キーボード付きのAndroidノート

photo キーボードを搭載する小型Androidノート「LifeTouch NOTE」

 NECは2月15日、OSにAndroid 2.2を採用したキーボード搭載小型デバイス「LifeTouch NOTE」を発表。2011年3月10日より順次発売する。

 LifeTouch NOTEの狙いは「PC以下、スマートフォン以上」。モバイル環境でもインターネット通信を利用できる周辺の環境、そして機器が進化し、普及傾向にある中、ユーザーの利用シーンも多種多様化している。NECは多彩なアプリケーションサービスや先進クラウド基板、クラウド対応端末を組み合わせることで、エンタープライズ・キャリア・ソーシャル・パーソナルと幅広い領域のあらゆるニーズに対応する、クラウドコンピューティングを軸にしたC&Cクラウド戦略を全社目標に掲げており、LifeTouchシリーズの第2弾として投入する本機は、PCとスマートフォン・携帯電話の中間ニーズを担う個人向け製品に仕上げた。


photophotophoto パッとすぐ起動し、長時間使えるスマートフォン、PCの高い操作性や表現力、いずれのよいところを融合した7型〜10型クラスの新たなカテゴリの製品として展開する。日本語の入力に特化した、入力操作性向上のためのフルキーボード、入力効率向上のためのATOK、利便性向上のためのライフノートの搭載が、他社Androidタブレット機器にはない強みという

 特にPCと同様の使い勝手を目指した「日本語入力環境」には力を入れた。重量699グラムの小型軽量ノートPCスタイルのボディに、タッチタイプが可能な日本語キーボード、Ctrl+cといったPCと同じショートカット操作が利用できる独自エディターアプリケーション「ライフノート」、そしてより快適な日本語入力環境を実現する「ATOK for LifTouch NOTE」をプリインストールする。通信機能も標準モデルに据えるWi-Fiモデルの無線LAN通信(ポータブル無線LANルータを活用するシーンも含む)のほか、FOMAカード(NTTドコモのSIMカード)を差して使える3G内蔵モデルも用意し、高速モバイル通信、高い表現力、大画面、モビリティ性、省電力、常時起動といった“これまでありそうでなかった”とする特徴を訴求する。今後1年で10万台の出荷を目指す。

photo NEC パーソナルソリューション事業開発本部の渡邉敏博エグゼクティブエキスパート

 「LifeTouchシリーズの第1弾はNECビッグローブが販売する“Smartia”に採用されたタブレット型に続く、第2弾となる今回のLifeTouch NOTEは、“携帯する・参照する・創造する”までできるPCとスマートフォンそれぞれの特徴を兼ねた利用シーンを想定している。もちろん、PCやスマートフォンのメリットはそれぞれに数多くあり、それを否定したりその市場を食うような考えではない。例えば外出先で、PCは出しにくいがスマートフォンでは長文入力はしにくい。そんなシーンもあると思う。PC、携帯電話・スマートフォン、そしてLifeTouch NOTE、これら3種類をシーンに応じて使い分けてもらいたいと思っている」(NEC パーソナルソリューション事業開発本部の渡邉敏博エグゼクティブエキスパート)

 なお、2011 International CESで今回のLifeTouch NOTEと合わせて公開された2画面Androidデバイス「LifeTouch W」の製品化を含め、同社は今後も変化するユーザーニーズに応じ、例えば電子書籍、ホームサービス、ライフケア、電子ショップ、エンターテインメントなど、それらに適した機器・サービス展開を行っていく。


photophotophoto LifeTouch NOTEは、NECが全社的に掲げるクラウド戦略の一端。PCや携帯電話・スマートフォンと競合するのではなく、TPOに応じて3つを使い分けるようなシーンを想定する
photo NEC 支配人兼パーソナルソリューション事業開発本部の西大和男本部長

「用途を考え、それに最適な機器を作る。当たり前のことだが、ユーザーニーズの変化を捉え、それぞれの利用シーンに適した端末を用意するのが重要で、これによりユーザーに対しても今までより便利だと感じてもらう、あるいはまったく新しい価値を提供できると考えている。今回のLifeTouch NOTE、参考展示したLifeTouch Wに続く機器やサービスの開発は2011年度はもちろん、2012年度以降も続けていく」(NEC 支配人兼パーソナルソリューション事業開発本部の西大和男本部長)

 なお、かつて同社が販売していた「モバイルギア」の名称を用いるかという議論も深く行われたという。「ファンも多い“モバイルギア”の名称を使うか、確かに議題には上がり、深く悩んだ(笑)。ただ、NECとしては端末を出すだけではなくクラウドサービスをベースにした新たな利用シーンも提供する、という思いが常にある。このLifeTouchが“新しい何かを実現する、さまざまな人に使いやすい”とする新世代のメッセージとしてとらえてもらいたく、最終的にはこの名称を採用した」(西大本部長)


photophoto クラウドサービスを軸にした機器を「LifeTouch」シリーズとして展開していく。参考展示された2画面スタイルのLifeTouch Wを含む今後のロードマップ(画面=右)

動画で見る「LifeTouch NOTE」
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