3画面以上のマルチディスプレイ環境を構築するなら、メインとは別に3画面目以降の出力に使うサブのグラフィックスカードを挿す手がある。そうした需要に人気があるのがPCI Express x1接続のカードだ。先週はリードテックのGeForce 210搭載カード「WinFast 210 PCI-Ex1 Low Profile」がTSUKUMO eX.に入荷していた。価格は9800円だ。「PCI Express x16接続タイプだと、メインカードの帯域をじゃまする場合が多いので、独立した帯域で使えるx1タイプが人気ですね。PCIスロットを用意しないマザーも増えてきたので、サブのグラフィックスカード需要はこちらが主流になっていくと思います」という。
ただし、レガシーなグラフィックスカードも根強い人気がある。クレバリー1号店はGeForce 7950 GTやGeForce 6200のAGP 8Xカードを店前の立て看に張り出すほどだ。あるショップは「古いシステムでもマザーを載せ換えるコストの問題で、何年も使い続けている人は意外と多いですから。メーカーが終息宣言したところで、我々は東アジアから在庫を見つけて並行輸入するだけです」と話していた。
そうしたレガシー系は供給と需要のバランスから在庫がレア化して、最盛期よりも価格が高騰するケースがたまにみられる。最近その動きが目立っているのがIDE接続の光学ドライブだ。クレバリー1号店は「IDE接続のDVDスーパーマルチが3000〜4000円と、SATA 2.0接続のモデルと比べて高くなっています。まだまだIDEポートを備えるマザーボードは多いですし、SATAポートはHDDやSSDで埋めたいというお客さんも少なくありません。なのにメーカーから潤沢に仕入れるのが難しくなりつつあるんですよね」と語る。
とはいえ、まだ“おいしい”ストックは見つかるようで、同店ではプレクスターから出たIDE接続のDVDスーパーマルチドライブ「PX-820A」を大量に入荷していた。価格は2480円だ。「プレクスター製でIDEタイプ。しかも価格がSATA 2.0タイプの最低価格並みという、かなり狙い目のモデルです。今後は徐々に入手困難になるでしょうし、価格も上がっていく可能性は高いですよ」とアピールしていた。
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