レノボ・ジャパン 製品事業部 ThinkPad担当 土居憲太郎氏は、企業向けタブレットデバイスの販売戦略を紹介した。そのなかで、土居氏は従来のThinkPadで実装されていた「セキュリティ」「運用管理」「周辺機器」について、ThinkPad Tabletでどのように実現されているかを説明。セキュリティでは、インタフェースの無効化と本体搭載のデータストレージとカードリーダーに差したSDカードのそれぞれでデータを暗号化、さらに、マカフィーのMcAfee Mobile Securityを導入する。
運用管理では、IEEE802.11b/g/nの設定で設定ファイルのインポートとエクスポートに対応するほか、VPN利用ではCiscoとJuniperのユーティリティを採用。また、マイクロソフトのActive Directory、Exchange ActiveSync、System Center Configuration Managerといった、大規模のシステムにおけるリソース管理ツールも導入している。
アプリケーションの供給では、Androidマーケットに加えて、レノボがThinkPad Tabletで動作を検証をしたアプリケーションを提供する「Lenovo App Shop」を開設する。さらに、企業向けユーザーには「Corporate App Shop」を第3四半期からオープンして、契約した企業ごとに導入できるアプリケーションを限定したり、提供するライセンスの上限を設定したりといった細かい利用形態が可能になるという。
周辺機器では、デジタイザーの「ThinkPad Talet ペン」、光学式トラックポイントとキーボードを内蔵するカバー「キーボード・フォリオ・ケース」、急速充電にも対応するUSBインタフェース搭載の「ThinkPad Tablet ドック」を用意する。
液晶ディスプレイのパネルにゴリラガラスを採用して強度を確保し、通常サイズ(USB Aオス)のUSB 2.0や、SDメモリーカードスロットの本体搭載、そして、AndroidタブレットデバイスからUSBメモリへファイルを転送できる「USB Copy Utility」、Micorosoft Office 2010と互換性があるAndroidオフィスアプリケーション「Documents ToGo」のプリインストールなど、「企業向けに特化した」と土居氏がアピールする仕様を採用している。
なお、Androidのバージョンアップについてレノボ・ジャパンでは、3.2において現在検討中としており、バージョンアップに伴う技術的問題はないが、搭載するTegra 2での検証が終えたタイミングで可能になるのではないかという見通しを示している。
なお、ThinkPad Tabletの仕様と出荷開始予定、価格は、こちらの記事を、IdeaPad Tablet K1の仕様と出荷開始予定、実売予想価格は、こちらの記事を、また、それぞれの外観はこちらの記事をそれぞれ参照してほしい。
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