やっぱり欲しい!! 「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」まとめLionとWindows 7で性能チェック(1/2 ページ)

» 2012年07月12日 18時30分 公開
[後藤治,ITmedia]

はいはい、入手した人おめでとうございます

MacBook Pro Retinaディスプレイモデル

 発売直後はやや手に入りづらかった「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」だが、記者の回りでも少しずつユーザーが増えてきた。11インチMacBook Airが登場したときほどの増殖ぶりではないものの、MacBook Pro Retinaを使う人はなぜか啓蒙活動に熱心な人が多いようで、初対面の人にさえRetinaディスプレイを見せて回ったりして余計目につくのだ。もっともこれは、欲しい欲しいと思いながら価格面であと1歩が踏み出せない記者の単なるひがみである。

 とにかく、MacBook Pro Retinaが欲しい。これまでサーモグラフィ装置測色器などを用いて検証してきたように、2880×1800ドットの高解像度ディスプレイはもちろんのこと、ノートPCとしての完成度も群を抜いている。重量は約2.02キロとモバイルには重いが、MacBook Air並の薄さや一回り以上大きな(そして高精細な)ディスプレイ、圧倒的な性能を考えれば不満はない。むしろ、これまで15インチMacBook Proを持ち歩いていた人にとっては、身軽にさえ感じることだろう。

 と、前置きはこれくらいにし、これまでの評価のまとめとしてベンチマークテストの結果を掲載していこう。

ベンチマークテストで性能をチェック

 まずはOS X Lion環境下でCINEBENCH 11.5、CINEBENCH R10、Geekbench 2.3.4を実施した。評価機のスペックは、Core i7-3720QM(2.6GHz/最大3.6GHz)とNVIDIA GeForce GT 650M(1GバイトGDDR5)、512バイトSSDを搭載する上位モデル「MC976J/A」(23万8800円)だ。

 CINEBENCH 11.5は、OpenGLが37.26(fps)、CPUが5.99(pts)という結果、CINEBENCH R10はOpenGLが8859、Multiple CPUが19213、Geekbenchの総合スコアは11939となった。なお、CINEBENCH R10では、2010年4月発売の15インチMacBook Pro(MC373J/A、15-inch, Mid 2010)と比較している。スペックは第1世代のCore i7-620M(2.66GHz/最大3.33GHz)とNVIDIA GeForce GT 330M(512MバイトGDDR3)、ストレージは500GバイトHDDと、MacBook Pro Retinaとはかなり世代差を感じるが、時期的に買い換えを検討している人が多そうだという理由による(そして、当時これでも20万8800円したのである)。

CINEBENCH R10の結果(画面=左)とGeekbench(画面=右)の結果。2コア4スレッド動作のCore i7-620Mを搭載する「MC373J/A」と比較すると、4コア8スレッドのCore i7-3720QMを搭載する「MC976J/A」は、CINEBENCH R10のMultiple CPUで2倍以上の差をつけた。Core iの世代が2つ違うとはいえ、時の流れは残酷である

 次にWindows 7環境下で定番ベンチマークテストを実施した。BootCampアシスタントを用いて64ビット版Windows 7 Home Premiumをインストールし、アップル純正のWindows Supportを導入している(BootCampドライバのバージョンは4.0 Build 4326)。

CPU-ZとGPU-Zの画面。Turbo Boost 2.0により最大3.6GHzで動作する第3世代クアッドコアCPU「Core i7-3720QM」(2.6GHz)を搭載する。グラフィックスはKepler世代のNVIDIA GeForce GT 650Mだ。ミドルレンジのGPUだが、このGPUを搭載したゲーミングブランドのノートPCも多い

 実行したのはPCMark Vantage、PCMark 7、3DMark06、3DMark Vantage、3DMark 11の5つ、またゲーム系ベンチとしてストリートファイターIVベンチマークとモンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】も試している。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果

 まずはWindowsエクスペリエンスインデックスの結果から見ていこう。サブスコアを個別に見ると、プライマリハードディスクが最高の7.9を記録したほか、プロセッサが7.6、メモリが7.7、グラフィックスがともに7.2と、すべて7以上となっており、非常に高いバランスでまとまっている。当然ながらWindows 7を快適に操作できるのは間違いない。仕事でどうしてもWindowsを使う必要があるMacユーザーは、Windows搭載デスクトップPCのリプレースを兼ねてしまうのもいいかもしれない。

 ちなみにWindows環境下で使う際は、2880×1800ドット表示だと広大なデスクトップ領域を利用できるぶん、アイコンや文字がかなり細かくなってしまう(Lionでは標準設定の「Retinaディスプレイに最適」(1440×900相当)のほか、1920×1200相当まで5段階でサイズ調整できる)。Windows 7ではカスタムDPI設定で標準(96dpi)から1%単位で変更できるので自分の好みで調整するといいだろう(200%にすれば1440×900相当になる)。個人的な印象では、視認性と作業領域のバランスで150%程度の設定がちょうどいいと感じた。

OS X Lionのディスプレイ設定(画面=左)とWindows 7のカスタムDPI設定(画面=右)

 総合系ベンチマークテストであるPCMark VantageとPCMark 7でも、高性能な基本システムに加え、高速なSSDを採用していることで、非常に良好なスコアをマークした。PCMark Vantageで参考に掲載したMC373J/Aとは、SSDとHDDの違いで(操作の体感以上に)大きく差がついてしまったが、その部分を差し引いても、買い換えを検討する十分な動機になる結果だ。

PCMark Vantage(画面=左)とPCMark 7(画面=右)の結果

 3D描画性能を測る3DMark06、3DMark Vantageのスコアも総じて高く、ストリートファイターIVベンチマークのスコアは20094(1280×720、平均182.38fps、評価A)、モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】のスコアは8454(1280×720)となった。Retinaディスプレイのために搭載された強力なGPUのおかげで、ミドルレンジクラスのゲーミングノートPCと同程度の性能を備えているのが分かる。さすがにGeForce GTX 680MやGeForce GTX 675Mを搭載するハイエンドなゲーミングノートPCに比べれば劣るとはいえ、DirectX 9ベースのゲームタイトルなら快適に、最新タイトルでも設定を調節することで十分楽しめるはずだ。

3DMark06(画面=左)と3DMark Vantage(画面=中央)、3DMark 11(画面=右)の結果

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月11日 更新
  1. 睡眠トラッキングの最適解か? サブスク不要のスマートリング「RingConn Gen 2」をFitbitと比べてみた (2026年04月10日)
  2. Core Ultra(シリーズ3)の最高峰「Core Ultra X9 388H」の実力は? ベンチマークテストから見えたこと (2026年04月10日)
  3. JBL、手のひらサイズのポータブルBluetoothスピーカー「JBL GO 5」 夏に向けてワイヤレスマイクシステムも投入予定 (2026年04月09日)
  4. 「Xiaomi Redmi Pad SE 8.7 4G」が20%オフの1万5980円に (2026年04月10日)
  5. 2台のMac StudioをThunderbolt 5で連結! 計128GBメモリ環境と分散推論「exo」でLLMを爆速化してみた (2026年04月08日)
  6. Ryzen 9 8945HX搭載のMini-ITXマザーボード「MINISFORUM BD895i SE」が23%オフの6万7355円に (2026年04月10日)
  7. 日本HPがHyperXブランドのゲーミング新製品を披露 3Dプリンタでカスタムできるアケコンやキーボード、プロeスポーツチーム「FENNEL」との提携も (2026年04月09日)
  8. 128GBの大容量メモリが映像制作とAI環境を変える――「M5 Max MacBook Pro」フルスペック機をプロが実戦投入して分かったこと (2026年04月08日)
  9. Blu-ray難民を救う? アイ・オーとVerbatim、ユーザーの不安を払拭する製品供給の継続を発表 (2026年04月08日)
  10. 「ANAオリジナル タフなビジネスリュック」を試す 収納力もバツグンで鳥肌が立つほどにカッコいい (2026年04月07日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年