インテルが日本各地で行う体験型イベントの意義について、吉田氏は「モバイルコンピューティングにおける環境の変化と、Ultrabookを使えばもっと楽しいことができることをユーザーに知ってもらうために、体験型のイベントを行う必要がある」と語る。
吉田氏は、すでに博多で行った実績や札幌の途中経過で得たデータをもとに、2012年のイベントは、2011年の同時期に同じ場所で行っているイベントと比べて、来場者が2割ほど増えていることを示した。さらに、アンケートの結果から、会場で展示機を見たり説明を受けたりする前は、購入候補にUltrabookをあげる来場者が2割程度だったのが、展示会場を出るときには9割の来場者がUltrabookの購入を検討していると答えるなど、ユーザーに対するUltrabookの訴求効果があることも紹介した。
インテルは、イベントに来場したユーザーから得たアンケート結果を参考に、自分たちの製品展開の戦略を立てるとともに、量販店などの流通パートナーにも示すことで、インテルの方針を理解してもらいやすくなると語っている。そういう意味で、このような体験型イベントは、専門媒体などの記事で紹介されることの多い技術関連のセクションや、彼らのイベント、そして発表会と同じように、インテルの事業を進める上で重要な役割を果たしている。
今回のイベントでは、従来比較の説明で「Ultrabookは従来モデルと比べて2万円ほど高くなるが、その分、薄くて軽くて性能が高い」という説明も行っていた。Ultrabookが登場した当初は、「従来のノートPCより価格を抑えて購入しやすい」という要素も訴求していたが、吉田氏は、これからのUltrabookは、インテルの持つ最新の技術をいち早く採用する、付加価値の高い、価格が高くても選ぶメリットがあるプラットフォームとしてユーザーに認識してもらいたい、とUltrabookの“性格”が変化していることを説明した。
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