レノボ、ゲーミングPC市場へ参入――第1弾はタワー型デスクトップ「Erazer X700」どこかで見たことあるような……?

» 2013年03月12日 11時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]
photo レノボ初のゲーミングPC「Erazer X700」。タワー型のデスクトップPCだ

 レノボ・ジャパンは3月12日、ゲーミングPC市場への参入を発表した。第1弾となる製品「Erazer X700」を2013年3月15日に発売する。本機は米国Lenovoが2013年1月上旬に発表したモデルで、今回日本市場への投入が決定した。価格はオープンで、実売価格は17万円前後となる見込み。直販モデルも用意するが、BTOカスタマイズには対応しない。

 Erazer X700は、Lenovoが2011年8月に買収した独MEDIONが開発したゲーミングPCだ。日本市場に投入するにあたって、ソフトウェアやハードウェア構成をカスタマイズしたという。

 主なスペックは、Core i7-3820(3.6GHz/最大3.8GHz)とX79 Expressチップセット搭載マザーボードを組み合わせた基本システムに、8Gバイトメモリ(4Gバイト×2、PC3-12800、最大16Gバイト)、1TバイトHDD(7200rpm)、DVDスーパーマルチドライブを搭載。グラフィックスはGeForce GTX 660搭載カード(グラフィックスメモリ1.5Gバイト)を利用しており、「バイオハザード6」や「シムシティ」の動作推奨モデルとなっている。

 本体上部にオーバークロックボタンを備えており、BIOSの設定なしで手軽にオーバークロックが行える。オーバークロック中は専用アプリケーション「Erazerコントロールセンター」でCPUの動作周波数や温度などの情報を確認可能だ。水冷CPUクーラー「レノボリキッドクーリングシステム」により、騒音もほとんどないという。

photophotophoto 騎士の甲冑(かっちゅう)をイメージしたデザインを採用。光沢感のあるフロントマスクの下部には青色LEDが並ぶ(写真=左)。本体上部にオーバークロックボタンがあり、ワンアクションでオーバークロックが行える(写真=中央)。CPUの温度や周波数を確認できる専用アプリケーション「Erazerコントロールセンター」(写真=右)。

 インタフェースはUSB 2.0×7(前面1、背面6)、USB 3.0×3(前面1、背面2)、ギガビットLAN、光デジタル音声出力(S/PDIF)、音声入出力(7.1チャンネルサラウンド対応)、29-in-1メディアカードリーダー、HDMI出力、DisplayPort出力、DVI出力×2を備えた。

 ドライブベイは、前面に3.5(または2.5)インチのホットスワップ対応ベイを2基、5.25インチオープンベイ3基(空きは2基)を配置し、3.5インチシャドーベイ4基(すべて2.5/3.5インチの排他)を用意する。拡張スロットの空きは、PCI Express x16が1基とPCI Express x1が1基だ。

photophotophoto フロントマスクを開くと、光学ドライブやホットスワップ対応ベイ、メディアカードリーダーがあらわれる(写真=左、中央)。本体背面。音声出力は7.1チャンネルサラウンドに対応する(写真=右)
photophotophoto 側面には金属製のメッシュを施している(写真=左)。ケース内部には3.5インチシャドーベイ4基を用意する(写真=中央)。CPUクーラーは水冷式だ(写真=右)

 OSは64ビット版Windows 8をプリインストールする。本体サイズは210(幅)×475(奥行き)×455(高さ)ミリで、重量は約18.5キロ。キーボードやマウスは付属しない。今後の製品展開については「Erazer X700の販売状況によって判断する」(レノボ)という。


 また、レノボ・ジャパンは2013年3月15日から「Erazer X700発売記念キャンペーン」を実施する。Erazer X700を購入したユーザーを対象とし、先着100名に「PC版 バイオハザード6」と容量1TバイトのポータブルHDDをプレゼントする。キャンペーンの詳細は特設サイトを参照のこと。


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