SilverStoneがCeBIT 2013で公開したNUCフォームファクタPCケース「PT14」は、ボディパネルにアルミニウムを用いて放熱性を高めている。ボディパネルの内側には、ヒートパイプを用いてCPUやチップセットから発生した熱をボディパネルに誘導するユニットを取り付けているなど、ボディ全体を効率の高いヒートシンクとして機能する機構を採用することで、システムをファンレスとすることが可能になるとSilverStoneでは説明している。
ただし、CPUからの熱伝導の効率を高くしてボディパネルに誘導するだけに、SilverStoneが行ったテストでは、ボディ表面の温度が70度を超えてしまうことがあったという。この状態で机上において利用するには危険すぎるので、SilverStoneでは、オプションのファンユニットを用意してボディ表面を「ユーザーに危険を及ぼさない温度まで下げる」(SilverStoneスタッフ)ことで、机上設置を可能にした。
PT14のサイズは、106(幅)×122(奥行き)×37(高さ)ミリで、ボディ内部の容積は0.478リットルとなる。出荷開始予定は4月からで、日本市場にも投入する計画だ。なお、実売予想価格については未定となっている。
ASRockは、Intel 8シリーズ“らしき”マザーボードの参考展示のほかにも、Intel 8シリーズ“と思われる”マザーボードを組み込んだゲーミングPC向けベアボーンキットをCeBIT 2013で公開した。海外のゲーミングPCというと、フルタワーの大型ケースに派手なギミックとLEDのイルミネーションを搭載し、いかついデザインを施すイメージがあるが、ASRockが公開したゲーミングPCは、コンパクトなサイズに加えて、米国BMWデザインワークスによるデザインを採用している。
ケース内部に組み込んだマザーボードは、Mini-ITXフォームファクタ準拠で、型番には「Z87E-ITX」とあるので、Intel 8シリーズのチップセットを搭載している可能性が高い。Z87E-ITXは、メモリスロットを2基用意するほか、Serial ATAインタフェースを6基搭載する。また、mSATAで使用するインタフェースも1基確認している。拡張スロットでは、PCI Express 3.0 x16対応を備えており、ベアボーンではライザーカードを利用することで2スロット厚のグラフィックスカードの搭載が可能になっていた。
バックパネルに用意するインタフェースには、4基のUSB 3.0に2基のUSB 2.0、eSATAのほか、映像出力インタフェースとして、HDMI、DisplayPort、DVIを備える。また、無線接続で使うロッドアンテナを取り付けるインタフェースも2基用意する。なお、前面の円形モジュールはLEDになっていて、システムの温度やファンの回転数、駆動電圧など、ハードウェアステータスを表示する予定だ。
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