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» 2013年06月25日 00時00分 UPDATE

ポスト“Z”時代の最上VAIOノート:「VAIO Duo 13」徹底検証(前編)――Ultrabook“世界最長”スタミナ、Haswell“世界初対応”Connected StandbyでPCの限界突破へ (1/6)

ソニーの変形モバイルPCに13.3型モデル「VAIO Duo 13」が登場。ボディデザイン、パフォーマンス、ディスプレイ、スタミナ、そしてタッチ&ペン入力まで、劇的進化を遂げた最先端PCの実力に迫る。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

・→紙のノートを卒業できる?:「VAIO Duo 13」徹底検証(中編)――新スライダーPCの画質、音質、ペン入力、キーボード、タッチパッドはいかに進化したか

Haswellの採用とともに全面強化されたスライダーハイブリッドPC

tm_1306_duo13_r1_01.jpg スライダーハイブリッドPCの13.3型モデル「VAIO Duo 13」。店頭モデルは実売価格19万円前後、直販モデルは直販価格15万2800円からだ。VAIOノートのラインアップでは、フラッグシップモデルとなる

 ソニーが「スライダーハイブリッドPC」と名付けた独自の画面スライド型コンバーチブルPC、「VAIO Duo」が早くも飛躍的な進化を遂げた。

 2013年夏商戦に向けて登場したこの13.3型モデル「VAIO Duo 13」は、2012年10月から数度のマイナーチェンジを経て販売中の11.6型モデル「VAIO Duo 11」を全面的にグレードアップした上位機となる。この夏のVAIOノートでは、フラッグシップに位置するモデルだ。

 VAIO Duo 11で脚光を浴びた「タブレットモード」と「キーボードモード」をワンアクションで切り替えられる「Surf Slider」デザインをよりスマートに実装しつつ、本体の大きさと重さはほぼそのまま、画面のみを大型化するとともに、タブレットとペンの使いやすさも改良してきた。

 さらに、Haswellの開発コード名で知られる「第4世代Coreプロセッサー」のUシリーズと、それに最適化した省電力技術を採用することで、Ultrabookで世界最長となる公称約18時間のバッテリー駆動を実現し(2013年6月10日時点、ソニー調べ)、特に上位CPU搭載の構成では高いパフォーマンスを発揮できるのが大きな特徴だ。第4世代Core搭載PCとして、世界で初めてWindows 8のConnected Standbyに対応しているのも目を引く(ソニー調べ)。

 今回は6月29日の発売を前に、店頭販売向けの標準仕様モデル「SVD13219CJW・B」と、ソニーストアで販売されるVAIOオーナーメードモデル(VOMモデル)「SVD1321A1J」の最高スペック構成を入手できた。店頭モデルを中心に、性能、使い勝手、バッテリー駆動時間などを検証していこう。

大画面化してもフットプリントと重量はほとんど変わらず

 ボディのサイズは330(幅)×210(奥行き)×9.2〜19.5(高さ)ミリ、重量は約1.325キロだ。VAIO Duo 11は319.9(幅)×199(奥行き)×17.85(高さ)ミリ、約1.305キロなので、重量はわずか20グラムしか増えていない。横幅は10.1ミリ、奥行きは11ミリ、厚さは1.65ミリほど増えただけで、画面サイズの差ほどフットプリントは広がっておらず、並べてみてもサイズ感は同じようなものだ。

 ディスプレイを11.6型ワイドから13.3型ワイドに大型化しつつ、後述するバッテリー駆動時間の大幅な延長も果たしているとはとても思えない。このコンパクトな設計には驚かされる。

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tm_1306_duo13_r1_03.jpg 新モデルのVAIO Duo 13(左)と従来モデルのVAIO Duo 11(右)。単なる画面サイズ違いのバリエーションモデルではなく、完全に新しく設計し直しており、スライドボディを継承しつつ、より進化させている

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tm_1306_duo13_r1_07.jpg 新モデルのVAIO Duo 13(左)と従来モデルのVAIO Duo 11(右)。画面を11.6型ワイドから13.3型ワイドに大型化し、バッテリー容量を増やしながら、大きさや重さはほとんど変わらず、全面的に仕様を強化しているのだから驚きだ。ヒンジのデザインがかなり小さくなっているのが分かる

 試しに13.1型モバイルノートPC「VAIO Z」(SVZ13119FJB/2012年夏モデル)とも見比べてみた。VAIO Zは330(幅)×210(奥行き)×16.65(高さ)ミリで約1.17キロだ。フットプリントはVAIO Duo 13とまったく同じだが、より薄型軽量を優先した作りとなっている。

 一方、VAIO Duo 13はタッチパネルとペン入力に対応し、変形機構や各種センサー類、長時間駆動の大容量バッテリーなどを備えているため、VAIO Zより少し厚いものの、最薄部はスリムだ。

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tm_1306_duo13_r1_10.jpg 13.3型のVAIO Duo 13(左)と13.1型のVAIO Z(右)。画面サイズはわずかにVAIO Zのほうが小さいが、フットプリントは同じだ。厚さはVAIO Zのほうが最厚部で2.85ミリ薄いが、VAIO Duo 13は先端が細くなっている

VAIO Duo 13、VAIO Duo 11、VAIO Zの比較
製品名 画面サイズ タッチパネル 奥行き 高さ 公称重量 実測重量 バッテリー駆動時間
VAIO Duo 13 (SVD13219CJW・B) 13.3型ワイド 搭載 330ミリ 210ミリ 9.2〜19.5ミリ 約1.325キロ 1.301キロ 約18時間
VAIO Duo 11 (SVD11239CJB) 11.6型ワイド 搭載 319.9ミリ 199ミリ 17.85ミリ 約1.305キロ 1.286キロ 約7時間
VAIO Z (SVZ13119FJB) 13.1型ワイド 330ミリ 210ミリ 16.65ミリ 約1.17キロ 1.165キロ 約9.5時間

より洗練されたシャープなボディデザイン

 デザインはより直線的な形状でシャープになった。ガラスで覆われたディスプレイ面(閉じた際には天面となる)は、完全なフラットになり、底面は横位置の状態で手前が薄くなるよう傾斜がつき、さらに手前側と両端を強く絞り込むことで、見た目にも手で握った際にも薄く感じるよう作り込まれている。キーボードの左右にも直線的なラインが斜めに走っており、洗練された印象だ。

 底面にカメラや音量調整ボタン、NFCなどを配置しているところが普通のノートPCと違うが、底面から見た場合には「タブレット」や「スレート」というイメージはほとんどなく、クラムシェル型ノートPCのフォルムを思わせる。

 その一方で、フラットな画面側から見れば、紛れもなくタブレットの外観だ。今回入手したのはホワイトのモデルだが、白いフレームが非常に美しい。狭額縁のデザインも、タブレットというよりは大きなデジタルフォトフレームのようでもある。

tm_1306_duo13_r1_11.jpgtm_1306_duo13_r1_12.jpg ガラスで覆われたディスプレイ面はフラットに仕上がっており、手前が薄く、奥が厚くなるよう傾斜がつけられている
tm_1306_duo13_r1_13.jpgtm_1306_duo13_r1_14.jpg タブレットモードで画面側から見ると、13.3型フルHD液晶搭載のタブレットそのものだ(写真=左)。底面はクラムシェル型ノートPCを思わせるが、ネジが1本も露出していない美しい外観や、カメラ、NFC、音量調整ボタンの搭載などが、通常のノートPCと異なる(写真=右)
tm_1306_duo13_r1_15.jpgtm_1306_duo13_r1_16.jpg ディスプレイを開いてキーボードモードにした状態(写真=左)。キーボード左右に斜めに走る直線と傾斜がシャープさを強調している(写真=右)。パームレストのVAIOロゴにはダイヤモンドカットを施した

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