Appleが買収した「Beats Electronics」ってどんな会社?週末アップルPickUp!

» 2014年05月30日 11時02分 公開
[らいら,ITmedia]
「Beats By Dre」Twitter公式アカウントより。BeatsのヘッドフォンとiPhoneを天に掲げ、「ここから次のエピソードが始まる」と書かれたメッセージ画像が投稿された

 米Appleは28日(現地時間)、米Beats Electronicsとその音楽ストリーミングサービスの「Beats Music」を30億ドルで買収すると発表しました。Beatsといえば、ヘッドフォンがAppleのオンラインストアで販売されているので、オーディオ機器メーカーとして知っている人が多いかもしれません。

 Beats Electronicsは2008年、アーティスト兼プロデューサーのドクター・ドレ氏と、Interscope Geffen A&M Recordsのジミー・アイヴォン氏が共同で立ち上げた音楽企業です。ヘッドフォンなどのオーディオ機器のほか、定額制音楽ストリーミングサービス「Beats Music」、高音質技術「Beats Audio」ブランドを手がけています。

 Beatsのヘッドフォンはパワフルな重低音と、「b」のロゴが目立つ、カラフルでおしゃれなデザインが特徴。ファッションアイテムとしても人気で、高価格帯にもかかわらず、アメリカのティーン世代から50%近い支持率を得ています

Beatsはアメリカの若者の支持率No.1。2位Apple、3位Skullcandy、4位にSONYがランクインした(statistaより)

 またBeatsは今年1月、月額9.99ドルの定額制音楽ストリーミングサービス「Beats Music」を開始しました。ユーザーの視聴環境、気分、一緒にいる人など細かいシチュエーションを指定し、状況にあった音楽を聴くことができる機能がウリ。現在日本でのサービス展開はなく、全体の加入者数は約11万人と報じられています。

 Appleは買収後もBeats Musicブランドを残し、iTunes Radioと平行して提供していくようです。その結果、無料のストリーミングサービスはiTunes Radio、有料定額制ストリーミングサービスはBeats Music、ダウンロード販売はiTunes Storeと選択肢が広がることになります。Spotifyなど既存のサービスに遅れを取っているぶん、今回の買収でAppleは本格的に定額制音楽ストリーミングサービスに乗り込む形となるわけです。

 3つ目の事業である「Beats Audio」は、特許を取得したBeats独自のオーディオ技術のブランドです。Beats Electronicsの製品だけでなく、ヒューレット・パッカード製品、車のクライスラーなどにも採用されています。2011年にはHTCの傘下に入り、Beats Audio搭載のスマートフォンも発売されました(現在は傘下から離脱)。今回Appleが買収したことで、純正のEarPodsが高音質のBeatsイヤフォンに取って代わる可能性もありそうですね。

 6月2日(現地時間)に開幕するAppleの開発者向けイベント「WWDC 2014」には、共同創設者のドクター・ドレとジミー・アイヴォン両氏が登壇するとみられています。また、WWDCで発表されるかはまだ分かりませんが、iTunesがハイレゾ音源に対応し、6月に配信が始まるというウワサも。2013年のWWDCで発表された「iTunes Radio」に引き続き、何かしらのサプライズが期待されます。

 今回のBeats Electronics買収によって、Appleの音楽ビジネスは再び大きく変わるかもしれません。今後の両社の動きに注目です!!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月25日 更新
  1. 画面が伸びる! 勝手に回る! デジタル文房具の未来を拓くLenovoの“変態ギミック”搭載PC 3選 (2026年02月23日)
  2. AI故人との対話は「1年」まで?――開発者があえて「卒業」を推奨する理由 (2026年02月24日)
  3. パーツ高騰の救世主? 実売6000円弱のコンパクトPCケースや1.4万円のIntel H810マザーが話題に (2026年02月23日)
  4. 羊の皮を被った赤い狼 日常に溶け込む“ステルス”デザインにRTX 5070を秘めたゲーミングノート「G TUNE P5(レッド)」レビュー (2026年02月24日)
  5. 16GB版と8GB版のすみ分けが進むRTX 5060 Ti――HDD「完売」報道の影響は? 今週末のアキバパーツ事情 (2026年02月21日)
  6. モニター台とドッキングステーションが合体した「Anker USB-C ハブ 10-in-1 Monitor Stand」が28%オフの1万7990円で販売中 (2026年02月20日)
  7. マウスの概念が変わる! ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」が切り開く“身体感覚”と直結する新たなクリック体験 (2026年02月18日)
  8. ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは (2026年02月21日)
  9. サンワ、手首の負担を軽減するエルゴデザイン形状のワイヤレストラックボール (2026年02月24日)
  10. Amazfit、チタン合金ボディーを採用した高耐久スマートウォッチ (2026年02月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年