今回ゴールド、シルバー、ブロンズの受賞は逃したものの、製品選定時に候補として挙がった注目度の高い製品をまとめて紹介しよう。
Core Mだからこそ実現できた薄型軽量2in1としては、レノボ・ジャパンの「YOGA 3 Pro」も要チェックだ。強化ガラスのGorilla Glass NBTを貼り付けた3200×1800ピクセルの高精細な13.3型IPS液晶(約276ppi)と、360度回転ヒンジ機構を採用しながら、12.8ミリ厚、1.19キロの薄型軽量ボディを実現しているのは見逃せない(空冷ファンは内蔵)。ヒンジを2カ所から6カ所に増やし、安定感と剛性を高めているのも好印象だ。残念なのは特殊な配列の日本語キーボードで、これが改善されれば上位に食い込めただろう。
NECパーソナルコンピュータの11.6型2in1デバイス「LaVie U LU550/TSS」も、Core M搭載の注目機種として挙げておきたい。こちらはキーボードユニットを着脱して使えるデタッチャブル型の2in1構成となっており、9.6ミリ厚、約822グラムのファンレス静音ボディが見どころだ。キーボードユニットは入力がしやすく、1024段階の筆圧検知に対応したペンを収納している点もありがたいが、装着時には画面の角度が固定となり、総重量が約1.382キロに及ぶことは今後の課題と言える。
一方、2万5800円(税別)という驚異的な低価格で話題となっているのが、日本ヒューレット・パッカードの11.6型ノートPC「HP Stream 11-d000」だ。Atomと同じBay Trail(開発コード名)系のCeleron N2840(2.16GHz/最大2.58GHz)を搭載するなど、タブレット向けの設計をクラムシェルに転用し、低価格に仕上げた。スペック面での優位性はないが、厚さ19〜21ミリ、重さ約1.26キロと十分モバイル可能な範囲内にあり、ボディの仕上げやキーボードの作りも不満がない。“安価でも使える”PCを求める方におすすめだ。
2014年はPCの新たな潮流として、グーグルによるLinuxベースの新OS「Chrome OS」を採用するノートPC「Chromebook」が日本に上陸した。当初は法人や文教市場向けということで一般ユーザーの関心は低かったが、11月に入って個人向けにも販売が解禁され、注目度が高まりつつある。Windows PCとは一味違う高速起動や軽快なWebブラウジング、求めやすい価格帯はなかなか魅力的に映る。今回選んだデルの「Dell Chromebook 11」は、Chromebookとして高めのスペックと入力しやすいキーボードが特徴の製品だ。
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