タブレット本体に、専用ワイヤレスキーボードと筆圧対応デジタイザスタイラスを組み合わせた2in1+ペンの構成は、VAIO Prototype Tablet PCから変わらない。
ワイヤレスキーボードはタブレット本体のフットプリントと同じサイズで、非使用時に磁力で合体させることで、画面保護カバーの役割も担う。この際、タブレット本体とワイヤレスキーボードは小型の専用端子で接続され、タブレットからキーボードに充電が行われる。ワイヤレスキーボードはMicro USB端子から単体で充電することも可能だ。キーボードはフルピッチを確保し、大きめのクリックパッドも搭載する。

キーボードの右上には、キーボードの電源スイッチ(タッチパッドの無効機能付き)と、タブレット本体に接続する小型の充電端子がある(写真=左)。タブレット本体の右下にも、キーボードに給電するための小型端子を用意している(写真=右)デジタイザスタイラスは、視差の小さいN-trig製の筆圧対応ペンを採用。同社がクリエイターからのフィードバックを受けて独自にチューニングし、画面からペンを少し浮かせたホバー時のカーソル追従性、および書き味を向上させている。
筆圧レベルも従来の256段階から1024段階に高めた(ソフトウェアによる1024段階の筆圧調整が可能で、ハードウェアとしては256段階に最適化して出力される)。筆圧の感度は、ユーザーの好みに応じてカスタマイズも可能だ。
ペンで描いている際に、画面に触れた手の平を誤認識しないようなパームチェック機能を備えるほか、指でのタッチ機能をオフにするハードウェアボタンをボディ上面に装備している。
タブレット本体の背面にはチルト角度を無段階に調整できるスタンドも内蔵した。通常はスタンドのヒンジが上部にあるが、VAIO Z Canvasではヒンジを下部に設けており、内蔵スタンドが上から下に開く逆向きの構造となっている。
内蔵スタンドは一度開くと、画面の端を持って前後にチルト角度を調整をしても、スタンドがしっかりその角度を保持でき、少し力を加えてペンで描画したくらいでは倒れない。画面をある程度まで寝かせると、スタンドはパタンと閉じる仕組みだ。
ボディサイズや重量は不明だが、フットプリントは約A4ペーパーサイズ、厚さと重さはキーボード込みで「13インチMacBook Pro」(厚さ18ミリ/約1.57キロ)より薄型軽量かつ高性能を実現したという。
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