4月24日に発売が予定されているアップルの「Apple Watch」。この注目の製品を今なら名前やメールアドレスを入力すれば無料でゲットでるそうです。もちろん、嘘です。
記事のタイトルですでにネタバレしているのでこれは詐欺の話だとすぐに分かりますが、ブラウジング中にふとこんな文言が目に入れば、気になってクリックする人もいるかもしれませんね。
トレンドマイクロは3月20日、Apple Watchに便乗した詐欺サイトが出回っていると注意喚起しました。このWebサイトは日本語表示でないにもかかわらず、日本からのアクセスが約3割を占めているとのこと。
トレンドマイクロの調査によると、2014年のアップル関連のフィッシング詐欺サイト数は7万8300件にものぼり、2013年の3倍以上に急増しています。
去年はのちにiPhoneシリーズ上最大のヒットとなる「iPhone 6」の発売や、かねてからウワサされていたApple Watchの発表がありました。アップルにとっては何かと話題の多い1年でしたから、サイバー犯罪者にとっても狙い目だったようです。
現在のところ、発売日の4月24日より早く正規品のApple Watchを購入する方法はありません。アップル製品は値崩れしにくいので格安で出回ることも考えにくいでしょう。個人情報を入力するだけで無料プレゼントなんてもってのほかです。そういった詐欺サイトにだまされないためにも、具体的な対策を改めて確認します。
1、購入するならアップルの正規販売ルートで!
確実に本物のApple Watchを手に入れるなら、アップルの直営店やアップルオンラインストア、伊勢丹新宿店といった正規の取扱店で。4月10日からは予約受付を開始するほか、同日には公式サイトやアプリから試着の予約も可能となるようです。
公式サイトでは伊勢丹新宿店の詳細が発表されています。店舗名は「Apple Watch at Isetan Shinjuku」、グランドオープンは4月10日10時30分だそうですよー。
「激安」「即日発送」など怪しいうたい文句を掲げるサイトはスルーで!
2、もし被害に遭ったら、最寄りの相談窓口へ!
Apple Watchの詐欺被害記事を読むほどITリテラシーの高いあなたなら問題ないかもしれませんが、家族や友人が詐欺被害に遭遇するかもしれません。もし「騙されたかも?」と気づいたら、警察庁サイバー犯罪相談窓口などに連絡を。トレンドマイクロでは被害別の相談窓口が紹介されていますので、あわせてご覧ください。
アップル製品は世界的に注目を集めるだけに詐欺のネタにされやすく、新製品発表のたびにフィッシングメールや詐欺サイトなどが生まれています。もう何度目だよと突っ込みたくなりますが、「この世にうまい話なんてない」と肝に銘じつつ、“ホンモノのApple Watch”の発売を待ちましょう。
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