充電がMicro USBに対応したことで、誰もが思いつくのがモバイルバッテリーからの充電だろう。USBで充電するデバイスが世の中に増えたこともあり、モバイルバッテリーを常にカバンへ忍ばせているユーザーを多く見かけるようになった。いざというときにモバイルバッテリーでSurface 3を充電することができたら非常に便利だ。そこで、実際にどの程度充電できるのか試してみた。
使用したモバイルバッテリーは、ANKERの「 Astro M3 モバイルバッテリー 1万3000mAh」で、USBケーブルはSurface 3の付属品、測定器はルートアールの「USBチェッカー RT-USBVAC」を用いた。
バッテリーが残り5%のSurface 3に、モバイルバッテリーの5ボルト/2.1アンペア出力ポートから充電ケーブルを接続したところ、実測で約5ボルト/1.7〜2.1アンペアで推移する電流が流れた。1時間で約30%ほど充電され、3時間強で満充電となった(モバイルバッテリーはほぼ空となる)。純正ACアダプタを使って充電した場合も、流れる電流の実測は2.2アンペア程度なので、充電時間がそこまで大きく変わらない。モバイルバッテリーを使ううえで懸念していた充電の遅さや不安定さなどはなく、非常に実用的という印象だ。
今回の検証を行ううえで、Surface 3の気になる充電時の挙動を見つけたので紹介したい。Surface 3を完全にシャットダウンした状態で電源ケーブルを接続すると、電源からの出力が0.44アンペアを上限にとどまってしまうというものだ。
電源オン時やスリープ時にケーブルを接続したとき、もしくは充電ケーブルを接続したままシャットダウンした場合はこの症状は発生しない。編集部にある他のSurface 3でも同じ挙動をするため、おそらく内部で充電に関するなんらかの処理を行っている“仕様”と思われる。0.44アンペアだと充電スピードが大幅に低下してしまうので、充電をするときはSurface 3本体の電源を入れるか、スリープ状態、もしくはシャットダウンした後に電源ケーブルを抜かずにそのまま充電することを推奨したい。
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