既報の通り、米Microsoftは5月2日、ニューヨークで教育分野向けの発表会を開催する。発表会の様子は、日本時間の5月2日午後10時30分からライブ配信される予定だ。
この発表会では、UWP(Universal Windows Platform)アプリのみが実行可能な「Windows 10 Cloud」(仮称)という新OSと、それを搭載した低価格帯の「新型Surface」が登場するとうわさされている(Surfaceブランドではないかもしれないが)。
これには、米国の教育市場で強い影響力を持つGoogleの「Chrome OS」+「Chromebook」に対抗する意味合いがあるようだ。
発表会を来週に控え、本件について新情報が入ってきたので紹介したい。
Windows関連のリーク情報を取り上げることで知られる米Windows Centralは4月21日(現地時間)、Windows 10 Cloudに関する推奨ハードウェア要件とともに、主な競合としてChromebookが挙げられている資料を公開した。
Windows 10 Cloudの推奨スペックは、クアッドコア以上のCPU、4GBのメモリ、eMMCまたはSSDの規格で32GB以上のストレージ容量、40ワットアワー以上のバッテリーを採用し、ペンとタッチスクリーンはオプション対応となっている。基本的にPC向けWindows 10(Windows 10 for PC)とOSのフットプリントは同様のため、ローエンドなWindows PCのスペックがそのまま適用されている形だ。
ただし、ストレージ容量が非常に絞られているのと、ペンとタッチスクリーンの対応がオプション扱いということで、コストの引き上げ要因になりやすい部品があらかじめ除外されており、OEMメーカーがローコストにWindows 10 Cloud搭載デバイスを投入できるよう工夫がみられる。
1点注目したいのは、10時間以上のバッテリー駆動時間を想定しているところだ。最近はハードウェアとソフトウェアの両面で省電力化が進み、長時間駆動をうたうモバイルノートPCやタブレットも増えているが、価格を抑えたWindowsデバイスで10時間以上のバッテリー駆動と明記しているのは大きな特徴といえる。
つまり、基本的には「1日中バッテリー駆動で使える」という前提であり、5月2日の発表会ではこの点を強調する教育現場などでのユースケースが紹介されるのではないだろうか。
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