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» 2017年07月20日 14時30分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 8時代の激安タブレットはWindows 10 Creators Updateに更新できない?

安価なWindows 8/8.1タブレットを購入して使い続けているユーザーは、Windows 10の大型アップデート「Creators Update」を導入できない場合があるので注意が必要だ。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 2017年4月に配信がスタートしたWindows 10の大型アップデート「Creators Update」。秋には次期大型アップデート「Fall Creators Update」の配信も予定されているが、いまだにCreators Updateを受け取れないWindows 10デバイスが少なからずあるようだ。こうしたハードウェアの一部は、既にWindows 10のアップデート対象から外れており、更新できないケースがある。

Creators Update Windows 10の現行大型アップデート「Creators Update」

 MicrosoftはWindows 10において、最新アップデートを適用した状態を維持し続ける限り、新機能の入手やサポートを受け続けられる「WaaS(Windows as a Service)」の仕組みを導入した。しかし、Windows 10 Mobileでは顕在化しつつあるように、PC版のWindows 10においてもハードウェアの組み合わせ次第では、必ずしもこれが保証されるわけではないのかもしれない。

Atom(Clover Trail世代)搭載のWindowsタブレットは要注意

 特定のPCにおいてCreators Updateをインストールしようとすると、「Windows 10 is no longer supported on this PC(Windows 10はこのPCでもうサポートされなくなった)」のメッセージが表示されて作業が失敗することがある。これが報告されるケースは「Clover Trail」の開発コード名で知られるAtomプロセッサ搭載のデバイスで、2012年〜2013年ごろに低価格のタブレットPCや小型PCでの採用が多くみられたものだ。

Windows 10 Setup 特定のPCにおいてCreators Updateをインストールしようとしても、「Windows 10 is no longer supported on this PC」と表示されて失敗してしまうことがある

 Clover Trail世代のプロセッサ搭載デバイスが数多く出回ったのは、MicrosoftがWindows 8/8.1を拡販すべくOSライセンス料金を大幅に引き下げた(あるいは無料化した)時期であり、IntelもまたARMベースのAndroidタブレットに対抗すべくマーケティングリベート込みでAtomプロセッサを拡販していた時期でもある。

 ちなみに、筆者が持っているAcerの「Iconia W3」タブレットもClover Trail世代のAtom Z2760を採用している。日本では2013年に「Iconia W3-810」として発売された8.1型タブレットで、32ビット版のWindows 8とMicrosoft Office Home and Business 2013を搭載し、当時の実売価格が6万円前後と安かった。iPad miniや小型Androidタブレットに負けじと、Windows陣営が初めて投入した8.1型Windows 8タブレットでもある。

日本エイサーが2013年に発売した8.1型のWindows 8タブレット「Iconia W3-810」

 さて現在に話を戻すと、Acerでは4種類のClover Trail世代プロセッサでCreators Updateが適用できないことを報告している。

  • Atom Z2760
  • Atom Z2520
  • Atom Z2560
  • Atom Z2580

 同社はMicrosoftと共同で互換性のあるドライバの提供に向けた取り組みを続けているが、もし当該のデバイスにCreators Updateを何らかの方法で導入してしまった場合、アイコンやテキストが空欄または四角で表示され、それ以外にも種々の問題が発生するという。この場合、Creators Updateを適用する前のバージョンにOSを書き戻すしかない。

 現在のMicrosoftやOEM各社の動きを見る限り、ドライバの対応が間に合っていないだけで、Windows 10のOSとしてClover Trail世代プロセッサのハードウェアをサポートしていく意向のようだ。

 ただし、古いハードウェアほどこうしたサポート面で不利に働く状況は今後も少なからずあると予想される。基本的にこうした特別な対応が必要になった時点で、なるべく新しいハードウェアに乗り換えた方が無難だろう。

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