連載
» 2017年10月18日 06時00分 公開

山口真弘のスマートスピーカー暮らし:「Google Home」がやってきた 開封して驚いた2つのこと

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。第1回はスマートスピーカー「Google Home」導入記の前半をお届けする。

[山口真弘,ITmedia]

 海外では近年急成長を遂げているAI音声アシスタント搭載のスピーカー、俗に言う「スマートスピーカー」がいよいよ日本にやってきた。

Google Home 「Google Home」。自己主張しすぎないデザインおよび色が絶妙だと感じるのは筆者だけだろうか

「スマートスピーカー」って本当に便利?

 筆者自身はAmazonの音声アシスタント「Alexa」を英語モードのまま同社のタブレットで試したことはあるものの、生活に根ざした状態でこれら音声アシスタントを使った経験はない。それ故、本当に便利であると、実体験から断言できるところまでは至っていない。

 むしろ、こうした音声アシスタントは、筆者はどちらかというと縁が遠い方だ。iPhoneやiPadで利用できるAppleの音声アシスタント「Siri」や、Windows 10で利用できるMicrosoftの音声アシスタント「Cortana」は、使おうと思えば使える環境だが、実際の利用経験はほとんどない。

 理由は簡単で、これらは自分が意図しないタイミングで不意に出現することがあまりにも多く、「おせっかいな機能」という印象が強いからだ。そのため、常時オフにしているのが実情だ。

 要するに音声アシスタントの機能や精度の問題ではなく、音声アシスタントを呼び出すトリガーが気に食わないというだけの話だが、スマホにせよPCにせよ、手で操作ができる状況でありながら、わざわざ音声で操作するというのは、あまり必要性を感じない。

 その点、もともと操作インタフェースを持たないスピーカーが音声アシスタントと組み合わさるというのは合理的に聞こえるし、さらにそれが「ハブ」となってさまざまな機器やサービスを使えるというのは魅力的に感じる。

 まあそんなことよりも、こうした全く新しいジャンルのデバイスについては、あれこれ評判を聞くよりも、実際に使ってみて判断したほうが手っ取り早いという、単純明快な理由もある。そんなわけで、この10月に国内販売が開始されたGoogleのスマートスピーカー「Google Home」を早速購入し、試してみることにしたというわけだ。

Google Home パッケージはかなり大きい。外側のスリーブは日本語仕様だ

 本連載ではこのGoogle Homeを皮切りに、今後国内で発売が予定されている「Amazon Echo」など、さまざまなスマートスピーカーや関連デバイスを試しつつ、生活の中にこれらの居場所があるかどうかを、試行錯誤しながらお届けしていきたい。

 あくまで筆者がその場その場で感じたことを書き留めているため、次の回でコロッと評価を改めることもありそうだが、そういうものだということでご理解いただきたい。また、そうした点からも、継続してお読みいただいた方が、内容に共感していただけるのではないかと思う。しばらく、お付き合いいただければ幸いだ。

人前での音声入力、その意識は変わるのか?

 ところで先日KDDIが日本全国の15歳〜69歳の男女1000人に行った「日本人の音声操作に対する意識調査2017」によると、日本人の中には音声検索に抵抗を感じる人が多いらしい。特に人前で音声検索を行うことについては、実に7割もの人が抵抗を感じるのだそうだ。

 筆者は音声アシスタントの利用経験はほとんどないと書いたが、実は音声入力そのものはかなり多用しており、今ライターとして執筆している原稿の半分ほどは、まずiPhoneの音声入力で下書きをしていたりもする。

 しかし、それをするのは周囲に誰もいない環境だけで、誰かがいるところで音声入力を行うことはない。音声アシスタントについても同様で、人前で使うのはやはり抵抗がある。

 そんなわけでスマートスピーカーについても誰かがいるところで使うのは今は考えにくいが、自室で使うぶんにはまあ問題はないだろうし、仮にスマートスピーカーが本当に便利で生活に欠かせないものになるのなら、そのうち周囲に家族がいようが誰がいようが気にせず使うようになるはずだ。

 その辺りも含め、製品が出たばかりの早いタイミングで使い始めれば、そのぶん早く見極められるだろうという読みだ。

 もう1つ、これは10年後20年後の話だが、自分が歳を取ったとき、このスマートスピーカーを使いこなせれば、たとえ足腰が立たなくても最低限のことは自力で行え、周囲にかける負担を最小限に抑えられるのでは、という期待もある。

 まあ今から使いこなすために練習しなくてはいけないほどスマートスピーカーが難解な製品のままなら、10年後20年後にジャンルごと消滅していそうな気はするが、海外の状況を見るに恐らくそれはないだろうし、慣れておくのは悪いことではないと思う。

製品が届いてから開封までに驚く2つのこと

 少々脱線したが、今回購入したGoogleのスマートスピーカー「Google Home」は、この10月に日本での販売が開始されたばかりの製品だ。同じGoogle Homeファミリーでは、お菓子のマカロンに似た小型版「Google Home Mini」もこの10月下旬に発売されるが、今回一足先に購入したのは標準サイズとでも言うべき製品だ。

 価格は1万5120円(税込)だが、果たしてこれが価格以上のメリットを与えてくれるものなのか、その逆なのか、現段階ではそれすらも判断できない。

Google Home 取り出したGoogle Homeの本体。天板が斜めにカットされているのが特徴だ。グレーの部分がスピーカーになっている

 製品が届いて開封するまでに、まず2つのことにびっくりする。

 1つはパッケージの大きさ、もう1つはそこから出てくる製品の小ささだ。既存のレビューを見ていると、大きさが分かる別の何かと比較した写真をほとんど見かけないのだが、サイズ的に最も近いのは、飲料水の350ml缶だろうか。直径はそこそこあるものの、本体自体は外箱のサイズからするとかなり小さい印象だ。色に威圧感がなく、部屋の白い壁になじみやすいというのも、小さく感じる理由だろう。

Google Home 500mlペットボトルとの比較。高さはそれほどないが底面積は広く、むしろ350ml缶の形状に近い。どことなく調味料入れっぽい形状だ

 付属品は少なく、本体とACアダプター以外では、「ご利用方法」「はじめてみよう」「保証書」という3枚のシートだけだ。分厚い取扱説明書が付属しないのは、最近のタブレットなどと同様で、取説がなくとも使えるように工夫しているということなのだろう。

 実際、幾つかの設定を行ったうえで、後はスマホアプリをダウンロードして指示に従うだけで、セットアップは完了する。

Google Home 付属品の一覧。本体、Aアダプター、および「ご利用方法」「はじめてみよう」「保証書」の3点が付属する
Google Home ボタン類は背面にあるミュートボタン1つのみ。直下には電源の状態を示すLEDがある
Google Home 底面。左下にL字の電源ジャックを差し込むことで電源がオンになる
Google Home 電源を入れると上面に4つのLEDが点灯する。このLEDの点灯パターンおよび色で、ステータスが分かるという仕組みだ。次回はこの辺りも詳しく紹介する

 つづく

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