“危険な運転”を検知して撮影、メール送信――日本ユニシスの「無事故プログラムDR」第1回 国際自動車通信技術展

» 2009年10月21日 19時21分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo 「無事故プログラムDR」の仕組み。静止画のメール送信にはauのネットワークを利用する

 日本ユニシスは、国際自動車通信技術展のKDDIブースで、エコLOGIシリーズ「無事故プログラムDR」を展示。同プラグラムは、200万画素カメラとGPS、KDDIの通信モジュールを内蔵した「ドライブレコーダー」を助手席に設置し、ドライバーの運転状況を静止画や動画で確認できるというもの。運送業者などへの導入を想定している。価格はドライブレコーダー1台あたり月額2980円で、初期費用はかからない。

 ドライバーの危険な運転をレコーダーが判断したら、静止画と映像を記録する。静止画はメールで管理者へ送信されるので、管理者は素早い対応ができる。なお、危険運転は7段階が設定されており、撮影した静止画をメールで送信するのは危険ランクの高い2段階のみ。静止画と動画はSDカードに記録されるので、そのほかのデータ(危険ランク3〜7の静止画と動画)はSDカード経由で確認できる。

photophoto ドライブレコーダーの本体正面に200万画素カメラが搭載されている
photophoto ドライブレコーダーはSDスロットを搭載している。ドライブレコーダーとSDカードは耐熱性能を備えているが、耐水性には対応していない

 ドライブレコーダーには、新開発の波形判別方式を採用しているのも特長の1つ。3軸センサーで左右と上下の動きを検知することで段差や坂道と急ブレーキを判別し、“本当に危険な運転情報”のみを記録する。

photophoto PCで危険運転情報一覧を選択すると、動画が再生される(写真=左)。車体の揺れを波形で表示し、段差・坂道と急ブレーキを判別する(写真=右)

 日本ユニシスは、無事故プログラムDRを導入することで、1台あたり年間19万円の事故処理費用と、年間20万〜40万円の燃費削減が期待できるとしている。さらに、ドライブレコーダーに搭載されているGPSで正確な運行情報をリアルタイムで収集し、運行管理者が迅速に指示することで、生産性の向上も期待できるという。

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