HP傘下のPalm、次期モバイルOS「webOS 2.0」のSDKをリリース

» 2010年09月01日 08時04分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)傘下の米Palmは8月31日(現地時間)、スマートフォンやタブレットPC向けのモバイルOS「webOS 2.0」のSDKをリリースしたと発表した。入手するには開発者向けサイトから「Early Access Program」に申し込む必要がある。

 webOS 2.0の正式版は年内にリリースの見込み。HPは同OSを搭載した製品を2011年初めにリリースすると発表しており、これはiPad対抗のタブレット端末になるとみられている。

palm タスクのカード表示

 PalmはSDKのリリースに当たって、新OSでの改良点を幾つか紹介した。独自のマルチタスク機能「Stacks」は、起動しているタスクをカードに模して管理する。関連するタスクを重ね(stack)たり、1タップでタスク間を移動することができる。「Just Type」はユニバーサル検索を進化させた機能。検索だけでなく、メールを書いたり文書を書いたりする際、アプリを起動せずに文字を入力するだけで目的のアプリが起動するという。

 「Exhibition」は、Palm端末を充電器「Touchstone」にセットした際、端末の画面にフォトアルバムやカレンダーを表示する機能。開発者はアプリにExhibitionを利用する機能を盛り込むことができる。また、SNSのユーザーデータを一元管理する機能「Synergy」を開発者が利用できるようにした。

 そのほか、HTML5のCanvas、Webストレージ、位置情報、アプリケーションキャッシュなどをサポートし、JavaScriptでサーバーサイドプログラミングを可能にするフレームワーク「node.js」を採用した。また、PDK(Plug-in Development Kit)をSDKに統合し、ほかのプラットフォーム向けに作ったアプリやゲームのwebOSへの移植を簡易化したとしている。

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