調査リポート
» 2011年10月24日 16時04分 UPDATE

調査リポート:昼と夜で各社スマホの「つながりやすさ」に差 ICT総研が通信状況を調査

昼間のYouTubeの接続成功率はキャリアごとの差が少ない一方、夜はドコモとKDDIが強い――。ICT総研が行ったスマートフォンの電波状況調査では、各地の通信速度計測に加え、一部エリアでYouTubeの「つながりやすさ」を調べ、実際の使い勝手を検証している。

[ITmedia]

 調査会社のICT総研は10月24日、スマートフォンの通信速度などに関する調査結果を発表した。調査期間は10月19日〜23日。首都圏、東海・関西、東北の全72地点(鉄道駅)で、4キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル)の通信速度と、YouTubeの接続成功率/視聴開始までの秒数を計測した。

 KDDIとソフトバンクモバイルについては、Android端末に加えiPhone 4Sの通信状況も調べている。

実際の「つながりやすさ」をYouTubeで実測

photo YouTubeを使った調査結果、および調査条件の詳細

 一般的な通信速度の測定に加え、同社は今回、「本当にユーザーが利用するシーンでの使い勝手を検証」する目的で、YouTubeを使った調査を行っている。首都圏の山手線駅10地点(ホーム上)を対象に、10月19日〜21日に実施。昼(9時〜17時)の時間帯と、回線が混雑する夜(17時30分〜19時30分)の時間帯に分けて計測している。

 昼の調査においては、キャリアごとの差は比較的少なかった。YouTubeの接続成功率(30秒以内の再生開始)は各キャリアほぼ100%となった。視聴開始までの時間は、ソフトバンクのiPhone 4Sが最短の5.2秒、次いでKDDIのiPhone 4Sが5.4秒となった。

 一方、夜の調査においては、ドコモとKDDIが強さを見せた。接続成功率はドコモが93.3%、次いでKDDIが86.7%と安定していた一方、ソフトバンクモバイルは60%(iPhone 4Sの場合)、イー・モバイルは66.7%と、上位2キャリアに引き離された。視聴開始時間においては、KDDIのiPhone 4Sが最短の13.8秒となった一方、ソフトバンクモバイルのiPhone 4Sは18.4秒という結果になった。

通信速度は首都圏、東北の下りでKDDIに軍配 ソフトバンクは首都圏で大幅改善

photo 通信速度の各地方平均結果、および調査条件の詳細

 同社が6月に実施した調査と同様に、首都圏と東北の平均下り通信速度ではKDDIのAndroid端末がトップとなった。また、同社Android端末の下り平均値は首都圏で1.10Mbps、東海・関西で1.16Mbps、東北で1.27Mbpsと、いずれも1Mbpsを超えた。

 首都圏におけるソフトバンクの通信速度は、6月調査と比較して大幅に向上した。6月の下り平均値が0.55Mbpsだったのに対し、今回はiPhone 4Sで1.06MbpsとトップのKDDIに迫った。ただ、東北ではAndroid端末で0.70Mbpsと振るわず、上りもAndroid端末で0.39Mbpsとなり、上位キャリアと差がついた。

 NTTドコモは上りの通信速度が振るわず、首都圏で0.37Mbps、東海・関西で0.41Mbps、東北で0.44Mbpsという結果になった。また、下り通信速度においても首都圏では0.82Mbpsと、4キャリアの中で最も低い平均値となった。

 イー・モバイルは東北・関西地方の下り平均値が1.48Mbpsと他キャリアを大きく引き離してトップになった。また、上りの平均値では3地方のいずれも最速となった。

 KDDIとソフトバンクのiPhone 4Sの通信速度を比較すると、首都圏や東海・関西ではソフトバンク版が下り/上りともにKDDI版をわずかに上回った。一方、東北ではKDDI版iPhoneが強く、下り/上りともにソフトバンク版を上回っている。「理論上の通信速度では、ソフトバンク版のiPhone4Sが圧倒的優位に見えるが、実測ベースではあまり差がないことが検証された」(リリースより)

 通信速度調査はいずれも9時〜17時の時間帯に実施。1地点につき駅ホーム、改札内、改札外の3カ所でそれぞれ5回ずつ、計15回の計測を行い、その平均値を調査結果に反映している。各測定地点ごとの測定結果、利用した端末などの詳細は下の表の通り。

photo 速度調査の各測位点ごとの結果

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