――韓国、インドはどうですか。
韓国のポスコ(POSCO)はわれわれとほぼ同じレベルになってきています。内需がそれほど大きくないので、どれくらい輸出に出てくるのか注目です。インドは世界第2位の生産量ですが、内需中心で質的にはまだまだ先に行くようなレベルではないと思います。
――鉄鋼事業に関しては「量から質への転換」「世界トップレベルの収益力の追求」を掲げていますね。今後、新興国の追い上げがある中で、鉄鋼製品の競争力をどうやって維持していくのでしょうか。
EV(電気自動車)向けの電磁鋼板はより高機能のものになればEVモーターの小型化にもつながります。合金成分などを添加して一般用鋼材よりも強度を向上させた高張力鋼(ハイテン)も品質が上がればアルミ以上の軽量化もできます。船舶用の厚板は、(亀裂伝播抑制性能を高めた高強度の鋼材)アレスト鋼を使えば、より大型の船舶が製造可能になり、輸送効率の向上に貢献できます。ビルは高層建築が増えていますが、これに耐えられる強度のある鋼材を開発、製造するなど、新しいニーズをキャッチする必要があります。
そのためには技術開発力が求められますが、日本メーカーが得意なのは高品質の製品を低コストで安定して製造する能力です。これにより顧客の信頼を得ることが生き残る道かなと思います。
――EV向けの製品が増えてくると、アルミの比率が増えるという見方もありますが。
アルミの最大の特徴は軽量化できることで、高張力鋼(ハイテン)よりも競争力があるといわれています。ただ、二酸化炭素の排出量でみると、鉄鋼が1とするとアルミはその数倍の排出量になるので、トータルでみてそれほど鉄鋼製品がアルミに取って代わられるとは思っていません。
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