6月2日午前4時の開始がDpaからアナウンスされている「ダビング10」。予定通りに実施されれば、ダビング10として放送されるデジタル放送のコンテンツに関しては、これまでのコピーワンスがコピー9回+ムーブ1回に変更されることになる。
いくつかの条件は存在するが、以前に比べるとデジタル放送のコンテンツ管理が柔軟に行えることは間違いない。
以下に、各社レコーダーのダビング10対応機種と、情報提供を行う各社オフィシャルサイトをまとめたので活用してほしい(以下の情報はすべて5月7日現在)。
ソニー製レコーダーでダビング10対応とされているのは、BDレコーダー「BDZ-X90」「BDZ-L70」「BDZ-T70/50」「BDZ-T90」「BDZ-A70」「BDZ-V9/7」、DVDレコーダー「RDZ-D900A」「RDZ-D800/700」の11機種。放送波ダウンロードによるアップデートが行われる予定で、上記以外の機種については、ダビング10のコンテンツであっても従来と同じくコピーワンスでの扱いとなる。
パナソニック製品で対応するのは、BDレコーダーが「DMR-BR500」「DMR-BW900/800/700」「DMR-BW200/100」。DVDレコーダーが「DMR-XW320/120」「DMR-XP11/22V」「DMR-XP10」「DMR-XP12」「DMR-XP21V」「DMR-XP22V」「DMR-XW300/200V/100」「DMR-XW51/41V/31」「DMR-XW50/40V/30」の23機種。2006年モデルまで幅広い製品で対応するのが特徴といえそうだ。
バージョンアップ方式はソニー製品と同じく放送波ダウンロードが予定されており、対応機種以外の既存デジタルレコーダーがコピーワンスのみとなるのもソニーと同じだ。なお、バージョンアップ方式について同社では放送波ダウンロードのみを予定しており、バージョンアップCDなどの配布は行わない方針となっている。
シャープ製品で対応するのは、BDレコーダーが「BD-HDW20/15」、DVDレコーダーが「DV-ACW80/75/72」「DV-AC75/72」「DV-ACW60/55/52」「DV-AC55/52」「DV-ACV52」「DV-ACW90/85/82」「DV-AC82」の17機種。
アップデートに放送波ダウンロードを利用すること以外は明らかになっていないが、同社製レコーダーで放送波ダウンロードを行う際には、ダウンロードの提供期間中に地上/BSデジタル放送を10分以上視聴(選局)したのち、待機状態とする(電源を切っておく)ことが必要(出荷時設定時)だ。
東芝製品で対応するのは、「RD-S601/301」「RD-W301」「RD-E301」「RD-A301」の5機種。いずれも放送波ダウンロードによるアップデートでダビング10に対応する予定となっており、実施後には残りダビング回数が「見るナビ/タイトル情報」で確認できる仕様になる見込み。
三菱電機製品で対応するのは、BDレコーダーが5月24日発売予定の「DVR-BZ200/100」、DVDレコーダーが「DVR-DW200/100」「DVR-DV745/DV735」の合計6機種。こちらもいずれも放送波ダウンロードによるアップデート対応が予定されている。
パイオニア製で現在のところ対応を表明しているのは5月下旬に販売開始される「DVR-WD70」のみ。既に発売されている「DVR-DT95/75」「DVR-RT900D/700D」については「対応は未定」とされている。DVR-WD70については、本体ソフトウェアのバージョンアップが必要とされているが、ソフトウェアの提供時期は未定となっている。
デジタル放送推進協会によれば、現在のところダビング10の開始は「2008年6月2日午前4時」が予定されている。しかし、これはあくまでも「予定」であって、正式な開始日については5月7日現在、発表されていない。
そのため、デジタル放送録画可能な機器の中には、開始日などの詳細が決まっていないためという理由で、日立製作所の“Wooo”レコーダーなど、開始予定まで約1カ月というタイミングですら対応状況がアナウンスされていない製品もある。「ダビング10については放送波ダウンロードで対応する予定だが、開始日が確定しない以上、具体的な対応を開示できない」(日立製作所)。
また、日本ビクター「DR-HD400/250」はデジタルチューナーを搭載しているが、非対応を既に明らかにしており、ダビング10番組を録画する際も今まで通りのコピーワンスとなる。
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