当初の予定から1カ月以上遅れ、7月4日午前4時の開始が決定した「ダビング10」。
対応するデジタルチューナー内蔵レコーダーでは、搭載するHDDに録画した「ダビング10」コンテンツをDVDやBDへ9回コピー可能で、最後の1回はムーブとなる。その際にコピー先メディアがAACSないしCPRMに対応する必要があるなどいくつかの条件は存在するが、コピーワンスに比べれば自由度は高くなる。
以下に、各社レコーダーのダビング10対応機種と、情報提供を行う各社オフィシャルサイトへのリンクをまとめた。ダビング10への対応(アップデート)はほとんどの機種で放送波ダウンロードによって行われるが、開始時期はメーカー/機種でばらつきが見られる。7月4日午前4時を過ぎたからといって、すぐには恩恵にあずかれないということもありそうだ(以下の情報はすべて6月26日現在)。
ソニー製レコーダーでダビング10対応とされているのは、BDレコーダー「BDZ-X90」「BDZ-L70」「BDZ-T70/50」「BDZ-T90」「BDZ-A70」「BDZ-V9/7」、DVDレコーダー「RDZ-D900A」「RDZ-D800/700」。放送波ダウンロードによるアップデートが行われる予定で、上記以外の機種については、ダビング10のコンテンツであっても従来と同じくコピーワンスでの扱いとなる。
放送波ダウンロードによるアップデートはBDZ-X90/BDZ-L70/BDZ-A70/BDZ-T90/BDZ-T70/BDZ-T50の比較的新しい製品が7月上旬、BDZ-V9/BDZ-V7/RDZ-D900A/RDZ-D800/RDZ-D700が7月中旬の予定とされている。
・ブルーレイディスクレコーダー,DVDレコーダーの「ダビング10」対応ソフトウェア更新デジタル放送ダウンロード開始時期のお知らせ
・ブルーレイディスクレコーダー、DVDレコーダーの「ダビング10」への対応についてのお知らせ
パナソニック製品で対応するのは、BDレコーダーが「DMR-BR500」「DMR-BW900/800/700」「DMR-BW200/100」。DVDレコーダーが「DMR-XW320/120」「DMR-XP12/XP22V」「DMR-XW300/200V/100」「DMR-XW51/41V/31/21V/11」「DMR-XW50/30/10」「DMR-XW40V/20V」の23機種。
バージョンアップはソニー製品と同じく放送波ダウンロードが予定されており、対応機種以外の既存デジタルレコーダーがコピーワンスのみとなるのも同じ。バージョンアップは7月上旬に開始される予定。バージョンアップされたかどうかは「再生ナビ」画面の左下に「ダビング可能回数」が表示されているかどうかで確認できる。
シャープ製品で対応するのは、BDレコーダーが「BD-HDW20/15」、「BD-HDW30/25/22」。DVDレコーダーが「DV-ACW80/75/72」「DV-AC75/72」「DV-ACW60/55/52」「DV-AC55/52」「DV-ACV52」「DV-ACW90/85/82」「DV-AC82」。放送波ダウンロードによるアップデートは7月4日以降の提供が予定されている。
東芝製品で対応するのは、DVDレコーダーが「RD-X7」「RD-S502」「RD-S302」「RD-E302」、「RD-S601/301」「RD-W301」「RD-E301」、HD DVDレコーダー「RD-A301」。
録画機能を備えた液晶テレビ“REGZA”もZシリーズの「ZH500」「ZV500」「Z3500」「Z2000」「Z1000」とRHシリーズの「RH500」「H3300」「H3000」「H2000」「H1000」の各製品ならびに「32H3200」「37H3100」が対応する。ZH500/ZV500シリーズが備えるサーバダビングならびに、ZH500シリーズの搭載するワンセグ録画機能もダビング10対応となる。
いずれも放送波ダウンロードまたはインターネット経由もしくはCD-ROM配布によるアップデートでダビング10に対応する。テレビの放送波ダウンロード開始日は既にアナウンスされており、ZH500/ZV500/RH500シリーズが7月1日、Z3500/H3300/H3000/32H3200/37H3100が7月21日、Z2000/H2000/H1000が8月4日、Z1000が8月11日の予定。
ダビング10への対応表明に慎重だった日立製作所もDpaからの開始日時確定を受け、対応機種を発表した。対応するレコーダーはDVD/HDDレコーダー「DV-DV500H」、DVD/HDD/VHSの3in1レコーダー「DV-DH500VH」「DV-DH250VH」、それと7月上旬の販売開始が予定されている「DV-BH250」の4製品。
録画機能を搭載したハイビジョンテレビ「Wooo UT 770シリーズ」(UT42-XP770B/UT42-XP770W/UT37-XP770B/UT37-XP770W/UT32-WP770B/UT32-WP770W)、「Wooo 02シリーズ」(P50-XR02/P50-HR02/P42-HR02)、「Wooo 01シリーズ」(P60-XR01/P50-XR01/P42-HR01/P37-HR01/L37-XR01/L32-HR01)も、HDD内蔵プラズマテレビ「P42-HR100CS」「P37-HR100CS」「L32-HR100CS」もダビング10に対応する。
ただし、テレビについては内蔵HDDへ録画したのみ場合のみダビング10扱いとなり、Wooo UT 770シリーズなどでリムーバブルHDD「iVDR」へ直接録画した場合にはコピーワンスとなるので注意が必要だ。
該当機種をダビング10へ対応させる放送波ダウンロードは、DVD/HDDレコーダー(3in1タイプ含む)が7月7日、ハイビジョンテレビ向けが7月4日から、BDレコーダー向けの開始は8月4日が予定されている。(初出時、開始日の表記が誤っておりました。お詫びして訂正いたします)
三菱電機製品で対応するのは、BDレコーダーが5月24日発売の「DVR-BZ200/100」、DVDレコーダーが「DVR-DW200/100」「DVR-DV745/DV735」の合計6機種。こちらもいずれも放送波ダウンロードによるアップデート対応が予定されている。
パイオニア製で現在のところ対応を表明しているのは5月下旬に発売された「DVR-WD70」のみ。既に発売されている「DVR-DT95/75」「DVR-RT900D/700D」については「対応は未定」とされている。DVR-WD70については、本体ソフトウェアのバージョンアップが必要とされているが、ソフトウェアの提供時期は未定となっている。
日本ビクターのダビング10対応レコーダーは「DR-HX500」「DR-HX250」の2機種。「DR-HD400/250」もデジタルチューナーを搭載しているが、非対応を既に明らかにしており、ダビング10番組を録画する際も今まで通りのコピーワンスとなる。放送波ダウンロード提供開始は7月7日の予定とされている。
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